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【2018甲子園】大会第1日 見どころ&注目戦

2018.8.4

「第100回 全国高校野球選手権記念大会」の試合日ごとの見どころを注目選手を、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第1日

藤蔭(大分)vs星稜(石川)

センバツベスト8で石川大会でも圧倒的な強さで優勝した星稜の充実ぶりが目立つ。決勝戦で二人で7本塁打を放った南保良太郎、竹谷理央を中心とした打線は強力そのもの。二人の前の3番を打つ1年生の内山壮真も高いセンスを誇る。投手陣も2年生エースの奥川恭伸は春よりも安定感が増し、竹谷と大型1年生右腕の寺西成騎なども控える。
一方の藤蔭は飛び抜けた選手はいないが、接戦に強いのが持ち味。エースの市川晃大は制球力が光り、試合を作る能力が高い。序盤の失点を防いで後半勝負に持ち込みたい。





注目選手南保良太郎(星稜)山瀬慎之助(星稜)

済美(愛媛)vs中央学院(西千葉)

2年連続出場の済美と春夏連続出場の中央学院の対決。済美は昨年のチームのような長打力はなく、手堅い攻撃で得点を積み重ねてきた。四死球も多く選び、繋がる打線が持ち味だ。愛媛大会を一人で投げ抜いたエースの山口直哉も小柄ながらスタミナがあり、安定感が光る。
中央学院はエースで4番の大谷拓海が5月に頭部に打球を受けた影響でこの夏の登板は少なったが、他の選手の上積みでカバーして激戦区を勝ち上がった。主戦を務める西村陸はサイドスローからの横の揺さぶりで勝負する。大谷も打撃では決勝戦で一発を放つなど復調を見せており、大舞台での完全復活に期待がかかる。


注目選手大谷拓海(中央学院)

慶応(北神奈川)vs中越(新潟)

春夏連続出場となる慶応はスケールアップした打線で甲子園に戻ってきた。チーム最多の10得点を記録したリードオフマンの宮尾将、下級生の頃から中軸に座る下山悠介が中心の打線は北神奈川大会6試合で53点をたたき出した。エースの生井惇己はサウスポーらしい角度のクロスファイヤが武器で、粘り強い投球が光る。
地方大会の打撃成績では中越も負けていない。スタメン5人が打率4割を超えており、4番を打つ小鷹葵は3本塁打をマークしている。足を使った攻撃ができるのも強みだ。どちらも打ち勝つ野球がチームカラーだけに、打撃戦が予想される。


注目選手生井惇己(慶応)


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