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【オススメ野球漫画】侍ジャイアンツ 作:梶原一騎、作画:井上コオ

2015.5.20
 野球の歴史を語るためには、野球漫画は外せない! ベースボールナイン編集部が、過去の人気作から最新作までの名作野球漫画を随時紹介します。

 第3回は「侍ジャイアンツ」(作:梶原一騎、作画:井上コオ)。1971年から週刊少年ジャンプで連載され、73年から日本テレビ系でテレビアニメ化もされた作品。

 
侍ジャイアンツ(講談社漫画文庫)


 タイトルにあるように舞台は、V9時代の巨人。破天荒なサムライ番場蛮が、巨人に入団。川上哲治監督と、同郷の先輩八幡太郎平の指導のもと、魔球を生み出し活躍するスポ根物語だ。

 昭和40年代生まれの野球少年に、最も影響を与えた「魔球」を生み出したのが、この侍ジャイアンツではないだろうか。プレート上で真上にジャンプして投げ下ろす「ハイジャンプ魔球」。同じくマウンド上で、高速回転をして投げ出す「大回転魔球」。そして、ボールを握り潰して投じる「分身魔球」。プラスチックバットとゴムボールで野球を楽しんだ世代は、必ずこの魔球を投げた経験があると思う。(潰したボールを投げても、まともにストライクなるはずがないのだが…)

 漫画の最終回では、体力の限界まで投げ続けた番場が、マウンド上で亡くなって終了するが、アニメ版では、ハッピーエンドと終わり方が違うのも特徴だ。この時期の梶原一騎のパワフルな仕事ぶりにも改めて驚かされた。

 大砲万作、眉月光、ウルフ・チーフといったライバルの名前を聞くだけで「ズンタタ ズンタッタ~」とアニメのテーマソングがよみがえってくるはず。歌っているのは「Z~」の水木一郎。

【講談社漫画文庫】
侍ジャイアンツ


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