トレーニング

脱水を予防するために心がけたいこと

2015.5.18

 毎日の練習ではこまめに水分補給を行っていると思いますが、これから暑くなる季節では脱水に気をつけて練習に取り組みたいものです。「水が飲みたい」と感じたときにはすでに体内では脱水症状が始まっています。喉が渇く前にこまめな水分補給を行いたいものです。

 グランドではコップ半分から一杯程度の水分を20~30分ごとに飲むことが推奨されています。人によって汗をかきやすい人、かきにくい人と個人差がありますので、流れ出る汗の水分(と塩分)を補給するつもりで飲むようにしましょう。チームでジャグや水筒を用意している場合は、練習と練習の合間に時間をとって、水分補給のための休憩(通称:ウォーターブレイク)を設けることも脱水を予防する方法の一つです。

 脱水症状が起こると身体にどのような変化があらわれるのでしょうか。「喉が渇いた」「水が飲みたい」と思いながらもそのままプレーを続けていると、やがて集中力がなくなってボーッとしてしまったり、頭痛やめまい、何となく体がだるいといった体調の変化がみられます。食欲も減退し、吐き気や嘔吐症状が見られる場合もあります。軽い脱水症状であれば体液に近い、電解質を含んだスポーツドリンク等の水分補給で回復しますが、脱力感や眠気などを引き起こすまで脱水症状が進んでしまうと、医療機関で点滴による水分補給を行うことが必要になってきます。

 日頃から練習前と練習後に体重を測定して失った水分量の目安を知り、減った分を補うつもりで練習後、食事の時などに水分をとるように心がけましょう。わかりやすい指標としては尿による脱水チェックがあげられます。いつもよりも尿の色が濃かったり(濃い黄色もしくは茶色がかった色)、尿の量が極端に少なくなっていると脱水の傾向がみられますので、こまめな水分補給を心がけるようにしましょう。起床時なども寝ている間にかなり水分を失っていますので、朝起きたらコップ一杯の水を飲むことをオススメします。

 練習や試合で集中しているとつい水分補給を忘れてしまいがちですが、時間が経つにつれて脱水症状は進行します。チーム全体での取り組みとして、こまめな水分補給を習慣づけるようにしましょう。

運動すると水分が失われる。普段からこまめな水分補給を




  



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