カラダづくり

【スペシャルインタビュー・嶋基宏捕手】いい捕手の条件は体が強いこと。45歳まで現役を続けられる体作りを目指す(2)

2014.10.13
ゴールデンタイムは大切に、バランスの良い食事を心がける

――嶋選手は体づくりにおいて、どんなことを心掛けていますか。

嶋 運動量が多いので、しっかり栄養を摂ることは意識しています。自分なりのポイントは、野菜を必ず食べること。あと、毎朝体重を測っているのですが、前日よりも体重が減っていたら「昨日は食事の量が少なかったんだな」とか「炭水化物が足りなかったかな」などと考えて、その日の昼食を多めに摂ったり。そうやってバランスは考えていますね。

――さらにプラスして取り組んでいることはありますか。

嶋 試合後や朝のトレーニング後には必ず、プロテインを摂るようにしています。プロテインは体を作るだけでなく、疲労回復の効果もあるんです。また今年からは同じく疲労回復のために、運動後や就寝前にアミノ酸を摂っています。栄養に関して意識しているのは、できるだけ運動後30分以内に補給すること。体の吸収力が高まる、いわゆる“ゴールデンタイム”は大事ですね。それと、これは最近ですが、水分補給も細かく意識するようになりました。以前は水を飲むだけだったんですけど、それでは体内の塩分が足りなくなるということで、現在はスポーツドリンクの粉を入れています。

――そうした取り組みによって、体が変わってきた実感はありますか。

嶋 今までとはまったく違いますね。正直、以前はプロテインやサプリメントなどもあまり重視していなかったんです。でも夏になると、しっかり食べているにもかかわらず、どうしても体重が3~4㌔痩せてしまっていた。同じバットを使っていてもすごく重く感じたり、朝起きたときに体のダルさを感じたり…。そこから食事の意識をもっと高め、プロテインなどを摂って、試合中の水分補給も考えるようにしたら、ここ2~3年で体重の減り方が収まっていきました。シーズン後半は疲れが出てくるものですが、「しんどい」と感じることは少なくなったと思います。

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