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【桐蔭学園】選手に求めているのは、攻撃の引き出しを増やす「キラーカード」

2026.1.18

「堅実な野球」をベースに守備から攻撃へ

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2025年10月21日から、桐蔭学園の指揮を執る小倉丞太郎新監督。自身は、社会人野球までピッチャーとして活躍し、桐蔭学園でもおよそ20年、ピッチャーの指導を担当してきた。甲子園に再び戻るために、どんなチーム作りを目指しているのか――。
「とにかく、まずは守備です。バッテリーを中心に守れないことには、試合にならない。ベースにしたいのは、『堅実な野球』。選手たちにも、『おれは守備を見るようにするからね』と伝えてあります。監督が守備を重視していることをわかってほしいので」

当然、打てなければ甲子園は見えてこないが、それは「堅実に守れる」という前提があってこその話だ。
「特にキャッチャー、セカンド、ショート、センターは守備重視で考えています。それは捕る、投げるの部分だけでなく、周りへの声かけや指示を含めて。その一声がチームを救うこともある。『あいつがいるだけで、チームが整う』と言われるような選手がひとりでも多くいるのが理想。広い意味での人間性として、ミーティングでよく話をしています」

守りがあっての攻撃。ロースコアの接戦に持ち込めれば、どんな相手にでも勝機は生まれる。



「大学(東京学芸大)時代は、弱者の立場だったので、強者に勝つための野球をひたすら考えていました。桐蔭学園に来てからよく覚えているのは、佐相眞澄先生が川崎北を率いていたときに、うちにコールドで勝った試合です。無死一塁からエンドランを仕掛けるなどして、ビッグイニングを作りました。強者の立場であれば、セオリー通りに送りバントでいいわけです。今の桐蔭学園が、横浜や東海大相模に勝とうとしたときには、弱者の考えが絶対に必要だと思っています。そのために、選手に求めているのがキラーカードです」
「必殺技」と置き換えてもいいだろう。
「絶対にセーフティバントやエンドランは決めるなど、ひとりひとりが武器を持っておく。最優先事項は『堅実な野球』として、そのうえで攻撃の引き出しを増やしていく。まだまだ時間はかかりますが、『こういう野球をやりたいんだよ。だから、お前にはこれができるようになってほしい』と、ひとりひとりに伝えています」

キーマンを聞くと、ピッチャーと外野を兼任する中軸の奥青空の名前が挙がった。
「選手としても、人間的にも、チームへの影響力が大きい選手。奥がさらに伸びていくと、面白い広がりが見られるかなと思います」


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