カラダづくり

【スペシャルインタビュー・嶋基宏捕手】いい捕手の条件は体が強いこと。45歳まで現役を続けられる体作りを目指す(1)

2014.10.13
捕手として昨年、東北楽天ゴールデンイーグルスを日本一に導き、選手会長としても、侍ジャパンのメンバーとしても、球界をリードしている嶋基宏選手に体作りの秘訣を語ってもらった。

普段からの行動や言動が大事だと語る嶋選手

野菜を必ず食べるようにして、食事のバランスを常に考えている

――今年でプロ8年目を迎える嶋選手ですが、捕手として大事にしていることはどんなことでしょうか。

嶋 捕手のリードには投手の生活が懸かっているし、チームの勝敗のカギも握っている。もっと言えば、球団全体の生活を握っているとも言えます。ですから、周りのすべての人に尊敬される人間でなければなりません。捕る、投げる、打つという部分は誰にでもミスがあるものですし、練習などでカバーしていけばいい。でも、「アイツに捕手は任せられない」と言われてしまったら、捕手として最悪です。だからこそ、普段から挨拶をしっかりするとか、寝坊をしないとか、身だしなみを整えるとか、当たり前のことが大事だと思いますね。若手はやっぱり、年上の人の姿や行動を見ている。常に周りから見られていると思って、一つひとつの行動を取ろうと意識しています。

――具体的に、何か目標としていることなどはあるのでしょうか。

嶋 僕は今年で30歳になるんですが、45歳くらいまで現役でプレーしたいんですよね。まだ15年もありますし、しっかり体を作っていかなければならないと思っています。

――長く続けていくためにはやはり、体づくりがポイントなんですね。

嶋 そうですね。捕手って、プレーは同じ動作の繰り返しですし、防具をつけて動かなければならないですすし、ベンチにいれば監督にも怒られますし(笑)、体力的にも精神的にもタフでなければやっていけないポジション。その中でも重要なのは、やはり体の強さ。いくら精神的にタフでも故障したら意味がないし、体重が落ちていったら動けなくなってしまう。今年で44歳の谷繁元信さん(中日)とか、38歳の相川亮二さん(ヤクルト)、36歳の阿部慎之助さん(巨人)などを見ても、大きな故障ってあまりないんですよね。もちろんタックルを食らったとか、そういうのは仕方ないですけど、自分でカバーできる部分はしっかりカバーしている。体が強いということは、いい捕手の一番の条件だと思います。

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