トレーニング

シチュエーション別 メンタルテク Q&A その3

2016.7.17

プロに聞いた!!
試合になると実力を発揮できない、最悪なチームの雰囲気をよくしたいなど、試合にまつわるメンタルの悩みは多いはず。ありがちなシチュエーション別に解決法を伝授しよう。



Q: 伝令として監督に送り出されたとき、メンバーをリラックスさせるコツはありますか?
A: 言葉より表情が重要。全力疾走でチームにパワーを与えましょう。
「伝令をやらせてくれてありがとう!!」と感謝の気持ちを持ちつつ、テンパるチームメイトを勇気づけてあげましょう。伝令は試合の流れを変えることがあります。言葉より表情が重要なので全力疾走を心がけること。変顔も面白いかも。あいつが伝令に来るだけで場が和む、リラックスする、気持ちが変わるなど、その場の雰囲気が変わるような表情を日ごろから練習しておきましょう。



Q: 相手に大量リードを奪われても気持ちを切らさずに、攻撃をしかける心の持ち方って?
A: 大量リードされてからの勝ちパターンをつくっておくことが大事。
勝ちパターンをイメージしておきましょう。過去の試合で大量リードされ逆転した試合があれば、それを思い出しながらあらかじめ最高のシナリオをつくっておきます。そんな経験がない場合は、大量リードされても勝てる試合運びをイメージしておきましょう。事前に想定しておくことで、負けていても大丈夫だと信じる力が生まれ、最高の雰囲気の中で攻撃をしかけられます。



Q: チャンスが訪れたとき、仲間になんて声をかければいいですか?
A: 力を抜いてリラックスさせたり、ワクワクさせる言葉をかけましょう。
「勝ち負けは気にするな。結果はどっちでもいい。思いっ切り楽しんでこい」、「今日のお前ならできる。思いっ切りやってこい」など。チャンスの場面では力を抜いてリラックスさせたり、ワクワクする言葉をかけたり、自信を与えたりパワーを引き出したりする言葉をかけましょう。間違ってもプレッシャーを与えたり、さらに緊張するような言葉をかけないように。



今回お話しを聞いたプロは…
株式会社てっぺん 代表取締役
大嶋啓介

1974年1月生まれ、三重県桑名市出身。2003年7月に「株式会社てっぺん」を設立。独自の「朝礼」が、テレビや雑誌で取り上げられ話題に。現在、長崎県の海星高校をはじめ、全国各地の野球部のメンタルトレーニングコーチを務め、甲子園に導いている。DVDに「本気の朝礼」(日経BP社)、著書に「夢が叶う 日めくり」(現代書林)がある。



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