選手

「高校時代に戻れるのであれば、体を大きくしたい」食事を重視した結果、13キロアップに成功した宮台投手の意識

2016.7.14

 体重増加により、高校の時よりも球速は伸びている

――東大ではここまで3勝。3年春のリーグ戦では最速146キロを記録するなど、ストレートの球威が増しています。思い描いていた成長曲線と比べて想像以上なのか、あるいは思い通りなのか、ご自身のなかではいかがですか?
「想像していたよりも、上を行っています。球速がここまで伸びるとは思っていなかったので。高校のときは132km程度でした」

――球速が上がった要因は?
「一番は体重が増えたことですね。高校のときは70kgぐらいだったんですけど、今は83kg。寮に住むようになってから、意識して食事の量を増やしています」

――今がベスト体重ですか。
「走るなかで、体重が増えていけばいいかなと。体のキレが落ちるのは怖いので、自分が走っているときの体の感覚を大事にしたいと思っています」

――もし、高校時代に戻れるとしたら、これをやっておけばよかったと思うことはありますか。
「体をもっと大きくしたかったですね。ぼくの場合は、大学に入ってから成長期がきて、体重が増えるタイミングだったので仕方がないことだと思うんですけど、やれることはあったはず。そうすれば、もっと速い球を投げられて、違った世界を見られたと思います。高校生は練習をやることも大事ですけど、食事の面を意識して、体を作ることにも気を遣ってほしいですね」

――とはいえ、湘南高校では野球にも勉強にも全力で、体作りにあてる時間も少なかったと思います。それでも、できることはあると。
「はい、そう思います」

――具体的には?
「朝ごはんと夜ごはんをもっとしっかりと食べればよかった。食べてはいたんですけど、栄養や食事量に関してはもっと気を遣うことができたと思います。あとは、練習中におにぎりを食べたり、そういうことは短い時間でもできることなので」

――最近は野球ノートを書く高校生が増えていますが、宮台投手は活用していますか?
「はい、書いています。ぼくの場合は投球フォームに関することが多いですね。いい感覚で投げられたときはそのときの感覚や意識したポイントを言葉に残すようにして、悪かったときは『もっとここをこうしたほうがよかったんじゃないか』と改善策を書く。見返したときに、自分が何を意識すべきかが分かることが大事になります」

――では、最後にこれからの目標を聞かせてください。
「プロ野球というのは、もちろん目指すべきところにあります。ただ、あまり先は見ないで、野球も勉強も目の前にあることを頑張りたい。その結果、自分がやりたいと思うことがはっきりと見えてきたときに、全力で向かっていきたいと思っています」



PICK UP!

新着情報