トレーニング

病院を受診するとき

2015.11.27

 野球に限らずスポーツをしていると、どうしてもケガをしてしまうことがあります。デッドボールやスライディングなどによる予測不可能なケガであったり、練習の積み重ねによる肩痛、肘痛、腰痛など、選手の皆さんであれば一度は経験したことがあるのではないでしょうか。ケガをして十分にプレーできない場合、近くの整形外科などを受診することが一般的ですが、こうした病院を受診する際の準備について考えてみましょう。

【突発的なケガはまず病院へ】
 デッドボールやスライディングなどによってケガをしてしまった場合、まずは近くの整形外科を受診しましょう(頭頸部のケガや心臓震盪などが疑われるようなケースについては、その重症度に合わせて救急車を要請する必要があります)。レントゲンで骨に異常がないかをチェックしてもらったり、どの部位を損傷しているのか、安静期間はどのくらいか、プレー復帰に向けてのスケジュールなどについて十分に説明を聞くようにします。突発的なケガは原因がはっきりしているので、受傷後にどのようなリハビリ(トレーニング)が必要になるのかを確認しましょう。

【投げすぎなどによるケガ】
 前々から肩が痛い、肘が痛い、というのはよくあることだと思います。病院での受診以外にも近隣の治療院などを受診する場合もあるでしょう。治療院の先生方は体についての専門家すので、「これは病院を受診した方がいい」と判断されれば、そのようにアドバイスをもらえると思います。

 病院を受診する際には、野球選手の治療で有名な先生がいる病院であったり、プロ野球選手が通う病院であったりといったところを探して受診するケースも見受けられますが、大きな病院(特定機能病院)を受診する場合は近隣の病院からの紹介状を持参しないと、初診料の他に初診に係る費用(保険外併用療養費)がかかります。まずは近隣の整形外科等を受診し、その後、紹介状を持って大きな病院を受診することが望ましいといえるでしょう。

 診察を受けるときは、患部がどのような状態なのかという現状と、どうしてこのような状態になってしまったのか(投げすぎ、投げ方、筋力不足等)という原因をある程度把握し、同じことを繰り返さないよう、原因となるものを取り除くことから始めましょう。悪いフォームが原因で肩に負担がかかっている場合はフォームを修正しなければならないかもしれません。先生と話をする際には「なぜケガをしてしまったのか」「プレー復帰についてのスケジュール、リハビリの内容確認」「自分でやっていいこと」「やってはいけないこと」を確認すると良いでしょう。基本的なことですがメモを持って診察を受け、しっかり話を聞くことが一番大切になってくると思います。

  診察では「やっていいこと」と「やってはいけないこと」の確認を




  



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