昨年6月に発売されたこの本では、実際にあったプレーを挙げながら、考え方、守備位置、カバーリング、ルール等を初級、中級、上級に分けられた全120問を徹底解説しています。今回は中級編の中から攻撃側の最終回のある場面からの出題です!
中級編|問題1
問題
攻撃側は走塁に力を入れてチームづくりをしてきたチームです。0対1で迎えた9回裏。
2死一塁の場面で監督から盗塁のサインが出ました。
このとき、一塁走者がもっともやってはいけない、チームをがっかりさせることは何でしょうか?
【場面・状況】
1点ビハインド、9回2死1塁
解答・解説
けん制アウトと答える人も多いと思いますが、もちろん間違いではありません。しかし、それと同じくらい悪いのは、「アウトを恐れて盗塁を試みないこと」です。 練習とは、試合で成功するためにやるもの。成功するかしないかは、トライしなければわからないのです。 アウトなら試合終了の場面でプレッシャーはかかりますが、そんな究極の場面で走るためにそれまで練習してきたのです。思い切って走って、ストライクの送球が来たら相手が上。土壇場で最高のプレーをした相手を称えましょう。チャレンジするから成功がある。チャレンジするから流れも変わるのです。『高校野球脳を鍛える 実戦プレー問題集』(田尻賢誉/竹書房)
昨年6月に発売されたこの本では、実際にあったプレーを挙げながら、考え方、守備位置、カバーリング、ルール等を初級、中級、上級に分けられた全120問を徹底解説しています。著者
田尻賢誉(たじり・まさたか)1975年兵庫県生。学習院大学卒。ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球をはじめ、徹底した野球の現場取材に定評があるほか、指導者、中高生、父兄への講演活動も行っている。『機動破壊』、『機動破壊の秘策』、『機動破壊の解析力』、『高校野球は親が9割』、『超強豪校』、『激戦区を勝ち抜く方法』(すべて小社)など著書多数。