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【選抜高校野球】「私立 vs 公立という楽しみ方」

2015.3.13
 いよいよ21日(土)から第87回選抜高等学校野球大会、いわゆる選抜高校野球が開幕します。
「今年は母校が出場する!」「故郷からは○○高校が出場する!」と開幕を待ちわびている人もいれば、「今年はどこが出るの?」「最近高校野球見ないからなぁ」なんて、あまり関心が高くない人もいるかもしれません。
 そこで、編集部では、選抜高校野球を誰でも楽しむことができる、「もう一つの楽しみ方」をご紹介したいと思います。第1弾は「私立 vs 公立という楽しみ方」篇です!

平成になって優勝した公立校は2校だけ

 平成になって今年で27回目の大会となりますが、この26年間で優勝した公立高校は第81回大会(平成21年)の好投手・今村猛(現広島カープ)を擁した清峰(長崎)、初出場初優勝を果たした第67回大会(平成7年)の観音寺中央(香川)の2校だけなのです(下記図1)。(ちなみに公立勢は、ここ5年間はベスト4にも進出できていません)

元号が平成に変わる前の26年間を見てみると(下記図2)、14校の公立高校が優勝旗を手にしており、2年に一度は公立高校が優勝していた計算になります。平成以降、急激に公立勢が優勝、上位進出から遠ざかり、私立勢の天下が続いている状態であることが分かります。

図1

図2

東海勢の2校に注目!

では、今年も公立勢の優勝、上位進出は厳しいのでしょうか?いえ、そんなことはありません。

《今大会に出場する公立高校》
大曲工(秋田)
静岡(静岡)
県岐阜商(岐阜)
今治西(愛媛)
糸満(沖縄)
豊橋工(愛知/21世紀枠)
桐蔭(和歌山/21世紀枠)
松山東(愛媛/21世紀枠)

 ”最後の公立優勝校”清峰が今村を擁していたように、県岐阜商は大会屈指の好投手、Max152キロを誇るプロ注目右腕・高橋純平を擁して注目を集めています。その県岐阜商を東海大会決勝で破った静岡は、県大会から東海大会決勝までの10試合中8試合でコールド勝ちという圧倒的な攻撃力を誇っています。共に優勝、上位進出を狙える力を十分備えていると言えるでしょう。

 迎え撃つ私立勢は、プロ注目右腕・佐藤世那、同じくプロ注目のショート・平沢大河を擁する秋の神宮大会王者・仙台育英(宮城)。2年前の優勝校で仙台育英に神宮大会決勝で惜敗した浦和学院(埼玉)。秋の近畿大会を制した天理(奈良)、近年甲子園での活躍が目覚ましい大阪桐蔭(大阪)、連覇を狙う龍谷大平安(京都)など、今年も強豪校が顔を揃えています。

 果たして、公立勢は強豪私立勢にどう立ち向かうのか?最後に優勝旗を手にするのは私立か公立か?
ぜひ「私立vs公立」という視点でも大会に注目して見てください。


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