企画

【選抜高校野球】「地区対抗戦という楽しみ方」(2)

2015.3.16
ミラクル起こす四国勢、躍進光る東北勢

 中国・四国地区は平成以降では東海地区を上回る4度の優勝回数を誇ります。この地区で特筆すべきは、”四国の初出場校の勢い”につきます。
時計の針をやや戻せば、昭和60年に好投手・渡辺智男(元西武)を擁した伊野商業(高知)が、昭和最後の大会となった同63年には上甲正典監督率いる宇和島東(愛媛)が、それぞれ旋風を巻き起こし、初出場初優勝を飾っています。
その伝統は平成に入ってからも受け継がれ、平成7年には観音寺中央(香川)が、平成16年には前述の上甲監督に率いられた済美(愛媛)がそれぞれ初出場初優勝を飾っています。
そして今大会、四国からは英明(香川)が初出場となります。密かに旋風に期待したいところです。

【中国・四国地区出場校】
岡山理大付(岡山)、米子北(鳥取)、宇部鴻城(山口)、英明(香川)、今治西(愛媛)、松山東(愛媛/21世紀枠)

 東北勢は平成以降、ベスト4に一度も進出できていませんでしたが、21世紀の産声を聴いた平成13年に仙台育英(宮城)が決勝進出を果たして以降、ベスト4進出が4度。そのうち2校(平成21年/花巻東・岩手、平成24年/光星学院(現・八戸学院光星)・青森)が決勝まで駒を進めています。
そして、今大会は秋の明治神宮王者・仙台育英を優勝候補に推す声も多く、優勝旗が”白河の関”を越える日が、着実に近づいている印象を受けます。

【東北地区出場校】
八戸学院光星(青森)、 大曲工(秋田)、仙台育英(宮城)

 その他の地区では、北信越勢が平成以降決勝進出1度、準決勝進出1度、北海道勢が準決勝進出1度の成績を残しています。
特に北信越勢は、敦賀気比(福井)が2年前の第85回大会で同地区では平成3年の松商学園(長野)以来、22年ぶりの準決勝進出を果たしました。そして、今大会同地区から出場する代表二校が奇しくも松商学園、敦賀気比ということも非常に興味深いところでもあります。

【北海道地区出場校】
東海大四(北海道)

【北信越地区出場校】
松商学園(長野)、敦賀気比(福井)
 
 果たして今年の大会を制するのはどの地区の代表校になるでしょうか?是非、自分の出身地区の勝敗にも注目してみてください。

(編集部)


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