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【選抜高校野球】「地区対抗戦という楽しみ方」(1)

2015.3.16
 誰でも選抜高校野球を楽しむことができる「選抜高校野球もう一つの楽しみ方」、第2弾は「地区対抗戦という楽しみ方」篇です。

安定した強さを見せる近畿、関東勢

 平成以降の地区別の優勝回数をまとめると、以下のようになります。

・近畿、関東・東京:7回
・九州・沖縄:5回
・中国・四国:4回
・東海:3回
・北海道、東北、北信越:0回


 近畿勢、関東勢が最多優勝というのは何となく納得ですが、平成以降の26年間、いずれかの地区の代表校が必ずベスト4まで進出している安定感は驚きです。また、この4年間は、龍谷大平安(近畿・京都)、浦和学院(関東・埼玉)、大阪桐蔭(近畿・大阪)、東海大相模(関東・神奈川)と、近畿勢と関東勢の高校が交互に優勝しており、この二地区が突出した強さを誇っていることが分かると思います。今大会も、この二地区の代表校を中心に優勝争いが行われる可能性が高いといえるでしょう。

【関東・東京地区出場校】
浦和学院(埼玉)、木更津総合(千葉)、高崎健康福祉大高崎(群馬)、常総学院(茨城)、東海大菅生(東京)、二松学舎大府(東京)

【近畿地区出場校】
天理(奈良)、立命館宇治(京都)、龍谷大平安(京都)、奈良大付(奈良)、大阪桐蔭(大阪)、近江(滋賀)、桐蔭(和歌山/21世紀枠)

 その二地区に次ぐ優勝回数(平成以降)を誇るのは、平成20年から沖縄尚学(沖縄)、清峰(長崎)、興南(沖縄)が三連覇を達成している九州勢。しかし、その後は平成23年に九州国際大付(福岡)が決勝に駒に進めたのを最後に、ここ3年は準決勝からも遠ざかっており、元気のなさがやや気になるところです。

【九州地区出場校】
九州学院(熊本)、糸満(沖縄)、九産大九州(福岡)、神村学園(鹿児島)

 平成19年に常葉菊川(静岡)と大垣日大(岐阜)の同地区同士が決勝戦で戦ったことが記憶に新しい東海勢は、平成以降3度の優勝回数を誇ります。この地区は、21世紀以降の14年間の躍進が目覚ましいのですが、中でもこの9年間で準優勝1度(平成19年/大垣日大)、準決勝進出2度(平成18年/岐阜城北、平成22年/大垣日大)を誇る岐阜勢の躍進が目を引きます。
そして、今大会は岐阜からは、大会屈指の好投手・高橋純平率いる県岐阜商が出場します。これは何かを感じずにはいられません・・・

【東海地区出場校】
静岡(静岡)、県岐阜商(岐阜)、豊橋工(愛知/21世紀枠)


<次ページ> ミラクル起こす四国勢、躍進光る東北勢


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