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【浦和学院】森士監督が考える「食」の今と昔

2018.10.15

浦和学院を春夏通算21度の甲子園に導き、多くのプロ選手を育てた森士監督。少年時代には投手として活躍していたが、高校2年時に肘の手術を受け、その際に医者から「治ったとしても7、8割しか回復しない。他のスポーツをやった方がいい」と勧められたという。

しかし「途中で諦める訳にはいかなかった」と歯を食いしばりながらリハビリを続け、大学入学前には「遠投120メートルぐらい投げられるようになっていた」と予想を覆す回復力を見せた。

強豪浦和学院を率いる森士監督

だが、高校野球を棒に振ったことに変わりはなかった。そんな自身の現役時代を振り返り、「今とはぜんぜん違いますね。食事に関しても、何も考えずにただ食べていただけでしたから」と振り返る。そのため「昔は身体の強い子しか残らなかった」と分析する。「生まれながらにして身体が強い子だけが活躍できる。食事で身体を作るというような考え方はなかった」と振り返る。

ただ、昔のすべてが悪かった訳ではない。「モチベーションは高かったし、執念に近いものがあった」と認める。



だがそれでも、「怪我をした高校時代の自分と同じ思いをさせたくない」との想いを胸に刻む森監督は、「好きで始めた野球を途中で嫌になってもらいたくないですし、そのための環境を整えるのが指導者の仕事。ケガに対しては、まずは予防が大事。そのためにもしっかりと食べて、しっかりとした身体を作らないといけない」と生徒たちに言い聞かせながら指導に当たっている。(取材:三和直樹/写真:食トレマガジン#7より)

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