今月の”パイセン”佐々木大地
高校野球が終わったら、どうしよう…。そんな悩みが少し頭をよぎっている君!
まだまだ先のこと、と思っていても、必ずそのときはやってくるぞ!ここで紹介するのは、野球留学という一味違った道を選んだ“パイセン”だ。
君も、未来の選択肢のひとつに、海の向こうを浮かべてみては!?
「いま、めちゃくちゃ楽しいです!」。
開口一番、そう話してくれたのが、福岡県の強豪校で3年間を過ごし、現在、アメリカに渡って4年目のシーズンを過ごしている佐々木大地パイセンだ。
「いまはもう、こっちに住みたいと思っているぐらい充実しています」。
どうやら、いまをとてもエンジョイしている様子だ! 話を聞いてみよう。
海を渡ったキッカケは母親だった。高校では甲子園を目標に必死にプレーする日々を送ったが、最後の夏の大会に敗れて引退したあとは、どうしても野球をやる気がおきなかったパイセン。「野球はもうやめる」。周りにもそんな風に話していたが、進路に悩んでいたときに母親がアスリートブランド社の野球留学を見つけてきた。
「正直、もう野球は…と思っていたのですが、英語の勉強ができるというのに惹かれて、興味を持ちました。勉強もできるほうではなかったので、僕にとってはすごいチャンスだと思いました」。
同社の野球留学は、いま、英語ができるかどうかは関係ない。基本的には現地に渡って実技試験(トライアウト)を行い、それに合格すれば道が拓けるというものだ。もちろん、勉強にも力を入れなくてはいけないが、漠然と道を探していた佐々木パイセンにとっては、とても魅力的な選択肢だった。「あとで聞いたら、両親は野球を続けて欲しかったみたいです(笑)」。まんまと親の“罠”にハマった形だったが、秋にトライアウトの受験を決意。見事合格し、海を渡った。
1年目は、全く会話ができないために辛い日々を送った。ともに留学した日本人のチームメイトばかりと話をしてしまい、英語も上達せず…。大事な大会のメンバーからも外れてしまった。そんな日々にこれじゃダメだ!と思った佐々木パイセンはなんと、転校を決意する。
「せっかく来たのに、野球も英語も上達しないままじゃ意味がないと思ったので決めました」。
転校先は“日本人選手がいない学校”を選択。一から野球と勉強に取り組み直すと、2年間でどちらとも上達した! いまでは、不動のレギュラーとして活躍しながら、日常生活なら難なく会話できるほどの英語力も身につけた。
「人生で、一番勉強しています(笑)。日々、刺激を受けながら生活ができているし、なにより、高校野球が終わったときに『もういいや』と思っていた野球をまた楽しめているのがすごく嬉しいです」
あのとき、本当に野球をやめていたら…佐々木パイセンの人生は大きく変わっていたことだろう。
いまの目標は、「学校の盗塁記録を塗り替えること」という佐々木パイセン。人生を180度変えた野球留学を経験するパイセンとして、メッセージをくれた。
「簡単なことばかりではないけど、これからの人生にいい影響があると思います。おすすめですよ!」
次の道に迷っているそこの君! その答えは、海の向こうにあるかもしれないぞ!
パイセンQ&A
Q:留学することに、不安はなかったの?
A:ありましたよ。全く英語は話せませんでしたし…。最初はなにもできませんでした。ただ、毎日が刺激的で、楽しいです。
Q:野球のレベルは全然違う?
A:そうですね。日本でやってきたことが通用する部分もたくさんありますが、こっちにはやっぱりスゴイやつがいっぱいいます。
Q:どんな風にすごい選手がいるの?
A:やっぱりパワーとか、スピードですね。自分も肩に自信があったのですが、絶対勝てないなと思うチームメイトがいます。
Q:それでも、やっぱり楽しいですか?
A:いやあもう、こっちに住みたいぐらいです(笑)。勉強も一生懸命していますし、もし迷っていたらおすすめします!
パイセンの海外留学の様子
転校した先の大学では、僕のことをすごく手厚く出迎えてくれました。みんな、一生の友達です。
走塁は、自信がある部分のひとつです。アメリカにきて身体は大きくなりましたが、武器は変わりません!
唯一、守備はアメリカに行ったあともあまり変わりはないですね。高校時代の練習が生きています!
バッティングはとにかく、強く振るようになりましたね。アメリカにきて一番変わった部分かもしれません。
HOW to 海外留学
海外留学へ挑戦するための流れは、いたってシンプル!進路を決めるのは、最後の夏が終わったあと。高校球児として“引退”したあとから、海外挑戦の歩みは始まることになる。挑戦を決めたら、手続きをし、秋に現地に渡って米大学野球部セレクションに参加。見事合格となれば、入学手続きを踏み、アメリカでの大学生活をスタートできるのだ。
大学では当然、野球以外の勉強もいち学生として学んでいく。語学を学びつつ、最後まで通えば通常の“大卒”として就職活動もできる。その後、どんな道を歩むかは君次第! ひとつの選択肢として、考えてみよう!
セレクションは通常、現地のアメリカ人と一緒に練習に参加するので、アメリカの練習の雰囲気が体感できる。
各ポジションでノックなどを行い実力チェック。普通のプレーができれば大丈夫だ。
米大学野球部セレクション開催:毎年9月、10月
※アメリカでは留学生である日本人が1年目から奨学金をもらうことは極めて稀。現地で実績を出すことで3、4年目(場合により2年目)から奨学金をもらうのが一般的。行きたい土地というよりプレーチャンスの多い学校に行き、そこで実績を出す方がさまざまな点からオススメ ※アメリカのオープントライアウトはプロスカウトが参加しているので現役高校生の参加は規定に抵触する恐れあるので注意が必要。(アスリートブランドの)米大学野球部セレクションはプロスカウトの参加はありません。
君の未来に、野球留学の選択肢を!
【STEP1】秋に行なわれる米大学セレクションへ参加!
【STEP2】野球部合格=大学合格!諸手続き
【STEP3】来年3月以降に渡米!