ギア

【本当に使える道具選び:スパイク編】合わないスパイクを無理して履いていないか!?自分の足に合ったスパイクは必ずある

2017.2.3

野球人の聖地と呼ばれる野球洋品店「ベースマン」で勤続35年の大ベテラン池北晃明氏。通称「ぺー師匠」が今回の企画の監修者。自身も鳴門高校から青山学院大学と強豪野球部を渡り歩いた、生粋の野球人。今日はスパイクについて語っていただく!

ベースマンのペー師匠にスパイクを熱く語っていただく!


現代スパイクの品質の高さは折り紙付き。しかし「スパイクは消耗品」と割り切る考えも必要だ。足のサイズ・形というのは十人十色。足を入れた感触、その“出会い”を大切に、かけがえのない高校野球人生をともに歩む最良のスパイクを見つけよう。

足に合ったスパイクを履きつぶそう

昨今のスパイク業界は“空前の軽量化ブーム”。履いていることを忘れるほど、究極まで軽いスパイクを目指し、各メーカーが研究を重ねている。確かに、足のストレスを考えれば、軽いことに越したことはない。だが、軽さを極限まで追求するということは、スパイク本体の「耐久性」を犠牲にしなければいけない難点がある。

だからこそ、ペー師匠は球児たちに割り切った考えを持ってほしいと願う。それは「スパイクは消耗品」という考えだ。

古くは牛側やカンガルー革といった天然の革を素材に使用していたため、スパイクにはある程度の耐久性があった。だが、重たく、そして足に残る疲労度は今と比べものにならなかった。時代を経て、性能は段違いに上がり、デザインも秀逸に。原価を下げることにより、価格も手の届きやすいレベルに落ち着いている。練習量の多い高校球児は「スパイクは半年持てばいい」そう割り切り、半年ごとに買い替えるつもりで購入しよう。

そこで、短い期間の中でも、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるスパイク選びを提唱する。ポイントは「自分の足に合ったサイズ」だ。いつの時代も見栄を張り、少し大きめのサイズを選ぶ球児が多いが、それは大きな間違い。紐をきつく結んで丁度いいサイズ、それは即ち、自分の足に合っていない証拠。足を入れた瞬間に、つま先までぴったり履けるスパイクを選び、紐は緩めに結んでも問題なくフィットするのが丁度良い。

そして、サイズだけに目を向けるだけではなく、自分の“足の形”にあったスパイクを選ぶことも大切。人によって足の形はさまざま。特に、日本人に多いと言われている「足の幅が広い」球児は幅の広いタイプ(ワイドモデル)を選ぼう。
また、補強するためにP革を打つことは重要だが、P革でカバーできない部分が破れてしまう球児には、タフトーを塗ることをオススメする。破れてから店頭に修理を依頼する球児が多いが、その場合スパイク本体も破れているケースがある。グラブと同じで、深刻になる前に店頭に持っていくことを忘れずに。自分の足に合った、最良のスパイクとともにさらなる高みへ歩んでいこう。

CHECK!サイズだけで選んではダメ!

幅広タイプがある
スパイクを選ぶ際、ついついサイズだけを気にしがちだが、ジャストフィットを求めるうえで忘れてはいけないのが「横幅」だ。足の横幅がきつく感じる球児には、幅広タイプ(ワイドモデル)のスパイクがオススメ。

タフトーを塗って保護!
タフトー加工は範囲や、厚さを調節しながら塗ることができることが最大のメリットだ。P革でもつま先の強度を上げることはできるが、少しでも長く履きたいと思っている球児にはタフトーを塗ることを薦める。

軽量化VS履き心地 キミはどっちを選ぶ?

グローバルエリートCQ

店頭に並ぶスパイクは大きく2種類に分けられる。「軽量化に優れているスパイク」もしくは「履き心地に優れているスパイク」である。どちらのタイプを選ぶかは人それぞれ好みがあっていい。
そのなかでも、やはり根強い人気を誇るのがミズノのスパイク。ベースマン飯田橋店のスパイクコーナーでも、幅広タイプでは一番人気が高いモデルと言えるだろう。ミズノのスパイクは幅の広さに定評があり、サイズも豊富に作られている。最大4Eまであるので、足の幅が気になる球児は一度試してみるといいだろう。自然と内転筋に力が入る構造は野球をする上で理にかなった発想で、非常に実用的だ。

アシックスのネオリバイブLT2

ミズノに続いて球児から厚い信頼を受けるのが今も昔も“スパイク界の定番ブランド”であるアシックスだ。長く培った経験が他とは一線を画すブランドであり、安心感は抜群だ。アシックスのスパイクは値段が高いイメージを持つ人も多いが、最近では、1万円以下のモデルばかり。半年で一度のサイクルでも買いやすいだろう。
横幅は狭めだが、甲が高い作りが特徴的。軽さも追求されていて、グラウンドではとても動きやすい。プロ野球選手からも人気が高く、最近ではメジャーリーガーのダルビッシュ有選手が履いていることで有名だ。

SSKのマキシライトV−SL

軽さという部分ではエスエスケイのスパイクも負けてはいない。広島東洋カープの菊池涼介選手が契約するなど、内野手にとても人気の高いブランドだ。軽量かつ幅広なタイプで、土を噛む能力に長けている。土のグラウンドでプレーする機会が多い高校球児にはかなり向いているといっていいだろう。守備の際に、一歩目を意識したい球児にオススメしたいスパイクだ。

ニューバランスのL4040AK3

軽量化の流れに逆らい、履き心地で勝負するのはスパイク界の新鋭ニューバランスだ。足を入れた瞬間に包み込むフィット感が特徴で、ペー師匠も「今後高校野球で定番スタイルになる」と太鼓判を押す。長時間履いていても足に疲れが残らず、デザインもクール。巷では若い女性を軸に「ニューバランス女子」が増えているのもあり、グラウンド外の視線を釘付けにするであろう「ニューバランス球児」を目指すのもいいだろう。

ペー師匠の進言「インソールにこだわるべし!」

キミたちは雨の日も風の日も、ほぼ毎日練習して憧れの甲子園を目指しているだろう?いくら身体が元気だからといって見えないところで疲労は溜まっているもんだ。疲労を軽減させるため、目を向けて欲しいのが、インソールの重要性だ!

うちに野球用品を買いに来る球児の中でも、意識が高い奴は絶対にインソールにこだわっている。今回ワシがオススメするのはBMZのインソール。値段はちょっと高いが“土踏まずだけではなく立方骨も支える”革新的なインソールなんだ。骨格バランスをサポートする作りで、安定性もすごく良くなるからプレーの質もグンと上がる。これを入れただけで、世界が変わるからな。スパイクと同時に、インソールにもこだわるべし!

インソールの重要性を説くペーシ師匠

次回は【本当に使える道具選び:グッズ編】!