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【知徳】中学時代は4番手、小船翼がドラフト候補に成長するまで

2024.4.25

今年の高校生投手は選抜でも大活躍を見せた今朝丸裕喜(報徳学園)が目玉と言われている。しかし甲子園出場やU18侍ジャパン候補への選出はないものの、にわかに注目を集めている投手がいる。それが知徳(静岡)の小船翼だ。198cm、110kgという日本人離れした体格で150キロを超えるスピードを誇り、日に日にスカウト陣の評価も高まっている。そんな小船投手を指導する初鹿文彦監督にこれまでの成長の経緯などを聞いた。


アウトが取れず初回大量失点のデビュー戦

小船は神奈川県海老名市の出身。中学時代は海老名シニアでプレーしていたが、当時は4番手投手で目立った実績もなかったという。そんな小船はどんな経緯で知徳に進学することになったのだろうか。
「小船の兄もうちでプレーしていたのがきっかけですね。お兄ちゃんはキャッチャーとして入ってきたのですが、肩が良かったので投手に転向して、最終的には140キロ以上投げるまでになりました。翼もご両親と一緒にグラウンドに来たことがあったんですね。6歳差で当時はまだ小学校5年生だったのですが、既に170cm以上あって驚きました。『将来絶対うちに来いよ』と話したのを覚えています。中学の時は怪我もあったみたいですけど、チームの監督さんが無理をさせない方針だったということも聞きました」(初鹿監督)。

 

高校に入学した時には既に190cmを超えていたとのことで、実績こそなかったものの、知徳に超大型投手が入学したという情報は早くから県内の関係者の間では話題となっていた。しかし当時のスピードは今と比べればまだまだだったという。
「たしか入ってきた時は192cmで体重も95kgくらいあったと思います。ただ、まだ体つきはタプタプしていて、無駄な肉が多かったですね。中学時代は130キロちょっとは出ていたみたいですけど、またそこから身長が伸びてバランスを崩したそうで、最終的には120キロ台に落ちていたみたいです。
当時のチームの3年生にあまりピッチャーがいなかったので、入ってしばらくしたゴールデンウィークの駿河総合さんとの練習試合に投げさせたんですけど、初回になかなかアウトがとれなくていきなり7点くらいとられました。相手の望月監督も『大きいけど技術はまだまだだね』っておっしゃっていましたね。
夏もベンチには入れたんですけど、初戦で三島南さんに負けてしまって出番はありませんでした。同じ学年でも左の原田(勇磨)の方がデビューは早かったです」


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