トレーニング

スローイング上達の方程式=1人ひとりに合った投げ方+指先の感覚+全身の動き

2021.3.7

安定した守備を叶えるにあたって欠かせない技術であるスローイング。捕球だけでなく、投げる精度を上げることも欠かせない練習だ。意外と悩んでいる人が多いテーマを解決してくれるメソッドをご紹介!


実はめちゃくちゃ複雑な動きを組み合わせているスローイング。道理で苦手な人が多いはずだ……。

IWAスローイング・メソッド01 スローイング力とは?


スローイングは野球の基本動作でありながら、とても難易度が高いスキル。一方で三振やフライを捕球する以外にアウトをとるためには必ずスローイングが伴う。つまり、スローイングを磨けば、出場機会も増えていくという重要なスキルなのだ

では、野球のスローイングはなぜ難易度が高いのだろうか。理由は2つ。

1つは神経系の働きの影響が大きいこと。
もう1つは、身体のなかでも自由度が高い、「手」「腕」「肩甲骨」を連動して使う必要があることだ。
 
スローイングにおいて「手」「腕」「肩甲骨」の動きは非常に重要である。特に手は、目や脳とのつながりが深く、神経系の働きの影響が大きいので、投げ方を考えすぎてしまうと、かえって動きがぎこちなくなってしまう。
また「手」「腕」「肩甲骨」は、自由度の高い関節の構造になっているので、使える範囲も広く、自由に動かせる。だが、自由度が高い反面、かえってどの使い方が自分にとって正しいのか見つけづらい側面もある
これがスローイングの難易度を高くしてしまっている理由なのだ。

IWAアカデミーには、メジャーで活躍する選手、日本のプロ野球で160キロを投げる投手など投げるスキルがずば抜けて高い選手が訪れる。その選手に“投げ方のコツ”を聞くと、一人ひとり違う答えが返ってくるという。また「どうやって速い球を投げているのか、本当のところは自分でもわからない」と言うそうだ。そして、じっくり投げ方を調べていくと、実際に同じ投げ方をしている人は誰一人いない

ところが、考えてみればそれも頷ける。160キロとまではいかなくても、誰しもボールを投げるときには手先を高速で振る。その速さのなかで「自分の身体がどのように動いてボールを投げているのか」を正確に把握するのが極めて難しいのは、高校球児なら想像がつくだろう。

では、投げるスキルを高めるために、どうしたらよいのか?
トップ選手がみな必ず口にするのが「どう投げているかは分からないけれど、最後は、指先なんです」というフレーズだ。
たしかに、ボールに対して、指先でいい回転と方向を与えさえすれば、ボールはイメージ通りに空中を飛んでいく。
 
投げるスキルがずば抜けて高い選手が、そろって確かに感じている「指先の感覚」をトレーニングする方法がわかれば、どんな選手でもスローイングの力を高めることができるのではないか? 
この気づきがスローイング・メソッド完成のヒントになったという。

トップ選手の誰もが共通して言うこと
スローイング=1人ひとりに合った投げ方+指先の感覚+全身の動き

スローイング・メソッドでは、スローイング力を高めるためのアプローチとして、人それぞれ異なる「パワーポジション」とプロが口を揃えて大切という「指先力」、もう1つ欠かせない「全身協調力」を高める方法を体系的にまとめている。

特に自分のパワーポジションについて理解できれば、自分に向いている身体の使い方が理解できるので、ネット上に玉石混合で溢れる情報から、自分に合ったトレーニング方法や技術理論を見つけることができる。
指導者としても「自分の見て言える選手がどうもうまくいっていない。でも、変に動きを指導して、フォームを壊してしまうのが怖い」という時に、大きく間違えることなく、その選手の感覚に沿った身体の使い方を調整することができる。



最後に、スローイングの練習をするときに、ぜひ押さえていただきたいのが、「強いボールを投げる!」というシンプルな目標を持つこと
いいフォームを作ることに意識が向きすぎてしまうと、本来の目的である“強いボール”を投げる感覚が根付かず、必要な筋力も伴わない。強いボールを投げるという目標に向けて、体の関節に負担がなく、筋出力が高まる身体の使い方を、自分自身で理解することが大切だ。


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日本一の野球チャンネル「トクサンTV」で話題のIWAメソッド。その基本となる理論は、選手に合ったパワーポジションでスイングすること。「1ひじの角度」「2肩・上腕の位置」「3手首・前腕の設定」「4足の向き」「5ひざの重心」「6股関節の向き」「7腕の向き」「8肩甲骨の位置」「9肋骨の向き」が正しいポジションになることで、自分の最強のスローイングが身につく。プロ野球選手も実践するトレーニング法を、詳細な写真をもとに解説。紙面にあるQRコードを読み込むと、動画でトレーニングの動きを確認することもできる。確かなスローイング理論とトレーニングを知りたい方、必読の1冊。

 
『パワーポジションでスピード&コントロールが身につく IWAスローイング・メソッド』
著 書:木村匡宏
定 価:1500円+税
書 籍:136ページ
出版社:東洋館出版社
発売日:2020年12月21日
ISBN-10:4491042721
ISBN-13:978-4491042725

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