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【少年野球指導者のひとり言】「守備のリズムを創る捕手」とは?

2016.5.31
今日は「リズムを創る捕手」についてです。これは凄く簡単なことです。この一点だけで大きく変わります。

「投球を捕球したら、すぐに投手に返球する」です。

投手の視点で言うと、捕手が速い球を胸元に返球してくると気が引き締まりますし、投球のテンポも上がります。高校野球が良い例です。甲子園に出て来るようなチームの捕手はみんな山なりのボールで返球したりはしません。投手の胸元に一直線で飛んでくるようなボールで返球します。

それと、「ボールがマウンド付近にある=投手が持っている」という状態はどの塁からもほぼ等距離の位置にボールがあることを意味するため、最も進塁し難い状態です。余計な進塁を防ぐことも守備のリズムを創る上では重要な要素です。

そもそも捕手に限らずですが、投手以外の野手が「ボールを長く持つべき」というケースはほとんどありません。その辺の感覚は小学生の時に身に付けさせておくべきでは?と私は思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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