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公式戦初登板が大阪桐蔭戦!最速144kmで真っ向勝負した羽田野温生(汎愛)の課題とオフトレ

2016.12.20

今秋の大阪府大会で突如現れた大型本格派右腕、羽田野温生投手(汎愛)。大阪桐蔭に挑んだ試合でつかんだ手応えと見えた課題、それを克服するために取り組んでいるトレーニングについて本人に話を聞いた。


逸材揃いと言われる今年の高校1年生の中でもスケールの大きさは全国でもトップクラスの羽田野温生投手(汎愛)。秋の大阪府大会では大阪桐蔭に敗れたものの、最速144kmのストレートで真っ向勝負を挑み、インパクトに残るピッチングを見せた。実はこの試合が公式戦初登板だったが、本人には不安よりも意気込みの方が大きかったそうだ。
「先発で行くというのは前の日に監督から言われました。やってやろうという気持ちになりましたね」

その言葉通り序盤の2回はノーヒットに抑え、見事な立ち上がりを見せる。しかし3回にバスター、バントヒットなど足と小技で満塁のピンチを招き、3番の山本ダンテ武蔵に走者一掃のツーベースを打たれ、この回一気に4失点。その後も大阪桐蔭打線の流れを止めることはできず、8対1で7回コールド負けとなった。
「立ち上がりからストレートは通用するなと思いました。でも追い込んでから勝負にいったボールが甘く入ったところを見逃してくれませんでした。コントロールはまだまだ課題だと思います」

汎愛高校を率いる井上大輔監督も「ストレートは良いものを持っていますが、現状はただ投げているだけ。これから一つひとつ課題をクリアしてほしいです」と素材の良さを評価しながらも、課題の多さを口にしている。

現在は冬のトレーニング期間に入り、コントロールと更なる球威向上に向けて取り組んでいるという。ある日の練習メニューについても聞いてみた。

「ランニング班、ウエイト班、スキルアップ班の3班に分かれて練習しています。ランニングはまず700mの外周を3周。その後50mのダッシュを数本行った後に50mを10本、30mを10本、80mを10本走ります。他にただ走るだけでなくタイヤを押してダッシュするメニューもあります。スキルアップはポジションによって違いますが、ピッチャーはキャッチャーに向かって10球投げた後に60秒間全力でダッシュし、その後に回復のために3球投げるという練習5セットやることが多いです」

走った後の3球で息を整えて回復するのが難しいそうだ。単純な体力強化ではなく、ピッチングの合間にトレーニングの要素を入れることが投げるスキルのアップに繋がるということだろう。また与えられたメニュー以外にも、自らのレベルアップのためにフォームの改造にも取り組んでいるという。

「今までは上半身の力で投げて手投げになってしまうことがよくありました。今はそうならないために、下半身の使い方を少し変えたフォームに取り組んでいます。まだ手応えというまでではありませんが、シャドーピッチングや実際の投球練習でも下半身の使い方は意識しています」

公式戦の登板はわずか1試合ながら大きな可能性を秘めた選手であることは間違いない。中学時代から逸材と評判の根尾昂選手(大阪桐蔭)からもストレートで三振を奪ったが、本人は「同じ1年生には絶対に打たれない」という強い気持ちで立ち向かったと話してくれた。中学時代のチームメイトで、明治神宮大会を制した履正社の中軸を打つ筒井太成選手にも絶対に打たれたくないと同世代に対する負けん気はかなりのもので、「同じ学年ではトップをとるつもりで取り組みます」とも話してくれた。自分の持ち味だという負けん気を武器に、春以降は更に成長した姿を見せてくれることを期待したい。