カラダづくり

【スペシャルインタビュー・嶋基宏捕手】いい捕手の条件は体が強いこと。45歳まで現役を続けられる体作りを目指す(4)

2014.10.13
キャンプ中もバランス良い食事を心がける


高校生のうちは、ケガをしない柔軟性のある体作りを

――今振り返って、「高校時代にこうしておけば良かった」というものなどはありますか。

嶋 もっとしっかりトレーニングを積んで小まめにプロテインを摂るとか、もっとゴールデンタイムを強く意識しておけば良かったとか、水分補給の意識も足りなかったとか、そういうものは感じますね。ただ、また数年経てば、「もっとこうしておけば良かった」というものが出てくると思うので、「今はこれがいいんだ」というものを悔いのないように取り組んでいきたいと思っています。

――高校球児に向けてオススメしたいことなどはありますか。

嶋 トレーニングはもちろん大事なんですけど、単純にパワーをつけようとしてガチガチの体を作ってしまうと、大学や社会人へ進んだときに伸び代が少なくなってしまうと思う。ですから、ケガをしない柔軟性のある体であり、いろいろなことに対応できる体を作ってほしいですね。そうすれば上のレベルに行ったとき、新しいトレーニングなどにも対応できると思います。

――嶋選手が理想としているのも、そういった体なのでしょうか。

嶋 そうですね。僕も強くて柔軟な体を目指しています。プロ選手として一番大事なのはやはり、ケガをしないこと。接触プレーなどはある程度仕方ないのかもしれませんが、肉離れを起こしたり、疲労で肩ヒジが痛くならないためにも、しっかりストレッチをしたり、サプリメントを摂ったりする。ケガをすると一年を棒に振ってしまうので、そういう部分には意識を置いていますね。

――“意識”という部分で野球をする子どもたちに伝えたいことはありますか。

嶋 体がしっかり動かなかったらどれだけ練習しても一緒になってしまうと思うし、ケガにもつながりやすい。ですから、正しい食事、正しいトレーニングなどに始まり、正しい水分補給の仕方とか、プロテインやサプリメントにしても正しい摂り方を知ってほしいなと思います。何が正解なのかは分からない部分もあるし、チームの方針などもそれぞれだと思いますが、まずは興味を持って考えること。自分で考えなければ、行動に移せないですからね。

――嶋選手は今後、どういう取り組みをしていきたいと思っていますか。

嶋 先ほども話しましたが、目標は45歳までプレーすること。体も毎年少しずつ変わっていくと思うし、トレーニングの考え方や野球界のレベル自体も、年によって変わってくると思うので、それにしっかり対応できる体を作っていきたいなと。実際、30歳というのは体力が落ち始めていく時期でしょうし、プロの生活に慣れたことで甘えが出やすい時期でもある。ここから長く続けていくためにも、体のことをしっかり考えて取り組んでいきたいなと思います。


取材協力=東北楽天ゴールデンイーグルス 株式会社明治


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