――この夏の京都をどう見ていますか?
「龍谷大平安、乙訓が頭ひとつ抜けていると思いますね。京都翔英も怖いですし、福知山成美も良いですよ。でも夏は何が起こるか分かりません」
――甲子園はどんな場所でしたか?
「(昨夏に)久しぶりに19年ぶりに行かせてもらいましたけど、えぇ場所ですなぁ。夢見させてもらえるっていうのかな、ありがたいですよ高校野球は。NHKや『熱闘甲子園』で見てるところに自分らが入れるわけやから、覚醒しますよね。新聞に載せてもらえる、テレビに出させてもらえる、ご褒美みたいなもんですよね。1人1人が人間的に成長出来る場所でもあるし、高校野球を志した全ての人間が目指す場所、頂点ですよね」
――最後にこの夏の目標を教えてください。
「去年は諦めずにいろんなことに取り組んだ成果が集約して夏に出るんやな、というのを感じたんです。逆に言ったら、春に負けて、今年はいい加減なやつが多いからあかんわと思ったら後悔するなって、それは去年のチームが教えてくれました。去年のチームも、よっしゃこれで行けるぞ、という手応えは全くなかったですね。あれよ、あれよという間に。でも取り組んできたことを大事にやってましたよね。今年もそういうチームにしたいですね」
松井常夫監督
1964年5月29日生まれ。京都市出身。桃山高校から京都教育大学。卒業後、京都成章高校のコーチを務め、翌年から部長。2005年より監督となり現在に至る。赴任当初はナイター設備がなくボールに石灰をまぶしてノックしていたことも。創部3年目からチームに関わっているため歴代の選手全員を指導しており、監督としては春夏1度ずつの甲子園出場経験がある。今夏は京都大会連覇と甲子園での監督初勝利を目指す。(取材・写真:小中翔太)
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