最速148キロ右腕が本当に伸びるのは、まだまだ先の話だ

大分商では月曜を完全オフにして、火曜・木曜をウエイト/個人練習に、水曜・金曜を技術練習としている。しかも現チームになってからは、選手の方から水曜・金曜の練習メニューを提案するようになり、那賀監督もこれを認めている。今では選手が「今日は走者を入れてのノックをお願いします」、「明日の実戦形式では投手に登板させてください」と言ってくるのが当たり前となった。火曜と木曜は2組に分かれ、室内でのウエイトとティー打撃やポジションノックといった課題練習に取り組む。また、水曜・金曜と土日は中距離走2本、ミニサーキットを2セット、体幹トレーニングを練習最後に取り組む。大分商では、こうした練習を通年で行っている。
エースの平田をはじめ、投手陣のブルペン入りも本人たちの意思任せだ。
「私は『ブルペンに入れ』とも『入るな』とも言いません。むしろ重視しているのは傾斜のない場所での30~40投なんです。フラットな地面で下からの連動を意識しながら、ゆったりとしたフォームから綺麗な回転の球を投げてほしい」
最速148キロを誇る平田だが、その成長ペースは那賀監督が期待しているよりも緩やかで、出力の大きさに対して基礎体力は決して高くはないという。自分のパフォーマンスに見合った体力がない。それでも2年夏を前に、148キロを出してきた。そんな怪物級の素材に対しても、個別の強化メニューを与えずにここまで来た。
「今になって、焦らなくてよかったなと思います。入学時に183センチだった身長がまだ現在は188センチ。しかも、まだ伸びているという話を聞いた時に“この子がギュンと伸びる時期は、まだもうちょっと先なんだろうな”と思いました。だから今、あまり多くを求めすぎても出力が大きいだけに故障させてしまうかもしれない。平田は3年後、 5年後には 160 キロぐらい投げる可能性があります。体幹が弱くて腕立て伏せもできないのに、これだけの球を投げるわけですから。決して腫れ物に触るみたいに過保護にするつもりはないし、最低限やるべきことは伝えてはいますが、ここは本人の自覚、自立、探求、工夫に期待したいですね」
熱血指導に柔軟性を加えた指揮官が、13年ぶりの夏聖地、そして29年ぶりの甲子園勝利に導く。(取材:加来慶祐/写真:編集部・加来慶祐)
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