学校・チーム

【帝京】夏までに不安な部分を少しでもなくす

2022.6.10

この3年生たちと一緒に甲子園に行きたい



春の関東一戦は金田監督の話す通り、序盤からリードを許すと、5回に一挙5点を奪われてその後追い上げたものの5対8で敗れている。こういった展開をひっくり返す力をつけるということも目指しているという。
「春もそうでしたけど、先行した試合はある程度勝てています。ただ追う展開になった時になかなかひっくり返した経験がありません。だから今日の実戦練習でも4点差で負けている場面を想定してやっています。夏は当然想定外のことが起きて、序盤にリードを許すことも考えられますから。これも不安をなくす一つですね。あとはエラーがでたり、四死球を出すことも当然あるので、そんな中でも得点までは許さない、逆に言えば自分たちの攻撃でそういうチャンスをもらったらしっかり得点を取りきる、ということも大事だと思います」



ここ数年はコロナ禍で色々と制限も多く、思うように活動できなかった時期もあったという。しかしだからこそ、結果を残したいという気持ちはより強くなったそうだ。

「今年の3年生は入学して早々コロナでなかなか練習ができなくて大変な部分もありました。2年生になって、ようやくいつもの1年生が教わってきたことができるようになって、そうしたら前田監督が退任されて、思い描いていた高校野球ではなかったと思います。ただそれでも必死に取り組んでやってきて、ようやく力もついてきた。だからこそ、この3年生と一緒に夏は勝ち切って甲子園にいきたいですね」



5年前にも帝京高校を取材したが、その時は前田監督の存在感が強く、こちらも圧倒されたのを覚えている。金田監督からも絶えず指示の声は飛んでいたが、チームの雰囲気や空気は確かに5年前とは変化が感じられた。新たな帝京がこの夏、どんな戦いぶりを見せるのか。ぜひ注目してもらいたい。(取材・文:西尾典文/写真:編集部)

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