甲子園初勝利に向けて刷り込まれた食への意識
「食事面をいかに管理すればいいのか、何をどれぐらい食べればいいのか。いつ食べればいいのか。それをチーム単位で学べるということが、導入に踏み切った一番の理由です。我々が栄養指導できるようになるにはかなりの時間と労力を要します。それを専門家が直接管理、指導してくれるというのは、チーム運営上、とても助かっています」。
夏の宮崎大会では、試合中にベンチ内でアーモンドを口に運ぶ選手の姿があった。アーモンドには足がつることを防ぐ効果があるという。
選手が自主的に目的に合わせた栄養を摂取している姿を見て、選手たちの中には学んだ栄養学がしっかりと蓄積されていると濱田監督は実感した。
「チーム全員で取り組むことに大きな意味があると思っています。生徒や保護者、我々スタッフも含めてひとつになれる。食トレは保護者と生徒、生徒同士、保護者同士のコミュニケーションツールにもなりました」。
3度目の甲子園出場、そして学校悲願の聖地初勝利に向けて、宮崎に現われた公立の雄は食トレの成果を武器に、さらに前進を続けていく。(取材・文:加来慶祐/写真:上田章博)
宮崎県立富島高校
所在地 宮崎県日向市鶴町3-1-43
学校設立 1916年
直近の戦績 2019年夏・県大会優勝、全国高校野球選手権1回戦
関連記事
-
いまどき球児たちの本音が聞ける!?選手座談会|富島2019.3.12
選手 -
【富島】「4スタンス理論」で選手のタイプをしっかり把握2019.3.11
学校・チーム -
【富島】バテない身体づくりで悲願のセンバツ出場!2018.4.4
カラダづくり -
【スイングスピード選手権】富島(宮崎)|九州大会準優勝チームが挑戦!2017.12.11
企画
- 1
- 2