第2回は、「キャプテン」(ちばあきお)。1972年2月号から月刊少年ジャンプ(集英社)で連載された作品で、舞台は下町の部活野球部。野球名門・青葉学院の2軍補欠選手だった谷口タカオが、墨谷二中に転校し、チームメイトとともに成長していく姿を描いている。谷口が卒業した後も連載は続き、丸井、イガラシ、近藤と計4世代にわたって主将(キャプテン)を主人公に連載を継続したのも特徴だった。
中学部活が舞台のため、巨人の星のように派手な魔球は出てこないが、団体競技である野球とは、中学の部活とは、といった野球の原点を知ることができる読み心地のいい作品となっている。
80年4月に特番としてアニメ化され、高視聴率をマーク。視聴者からの反響が大きく、83年には日本テレビ系で全26話のアニメ作品となった。「若い日はみんな何かをめざせ~」で始まるテーマソングも40代の元野球小僧には、忘れられないメロディーだろう。
個人的には、アニメ版よりも、ちばあきお氏の優しい画風が感じられるマンガ版がオススメ。巨人の星同様に、当時の練習方法など、今では決して取り入れることができないが、「ALWAYS 三丁目の夕日」の少し後の昭和の下町を感じられる作品だ。
今年の3月には「LINEスタンプ」にキャプテンが登場。無料デジタル版もあり、もう1回読み直すチャンスかも!
【ちばあきお公式サイト】
http://www.chibaakio.jp/