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【高校野球コラム】 3年ぶりの躍進を目指す九州国際大付に気になるデータ 今夏の甲子園は頂点に手が届くか

2014.8.13
7試合7本塁打で福岡大会を見事制した九州国際大付(以下、九国)。2011年センバツ大会は三好、高城の後にプロ入りをする強打者がチームを牽引するも惜しくも準優勝。その2011年時のチームと現チームを比較すると、いくつかの共通点が浮かび上がる。

共通点1 日替わりでヒーローが入れ替わり、計5名が本塁打

上位打線から下位打線まで本塁打を打てる打者がいて、相手投手が息つく暇もない。常に長打を放てるバッターをそろえているのが、九国打線の魅力だ。



・2011年センバツ準優勝メンバー 大会本塁打数(○数字は、学年)



二 平原②

中 安藤③ 1本 初戦・前橋育英戦

投 三好③ 2本 初戦・前橋育英戦/準決勝・日大三戦で2点先制本塁打

捕 高城③ 1本 初戦・前橋育英戦で2点先制本塁打

右 龍②  1本 初戦・前橋育英戦

一 花田② 1本 準々決勝・北海戦で8回勝ち越し本塁打

左 加藤③

三 時吉②

遊 石迫②

圧巻は、大会新記録となる初戦・前橋育英戦5回の2番安藤、3番三好、5番龍の1イニング3本塁打だ。

・2014年選手権予想スタメン 福岡大会での本塁打数

二 中尾③

右 河口③

遊 古澤③ 2本 3回戦・飯塚戦でダメ押し本塁打/準々決勝・福岡工大城東戦で3点本塁打含むサイクル安打を記録

捕 清水③ 1本 初戦・西田川戦で2点先制本塁打

中 疋田③ 1本 初戦・西田川戦でダメ押し本塁打

三 山本② 2本 4回戦・嘉穂東戦でダメ押し本塁打/準々決勝・福岡工大城東戦で2試合連続本塁打

左 岩崎② 1本 準決勝・自由ケ丘戦で先制本塁打

投 安藤③

一 手塚③

2014年夏のハイライトは、準々決勝・福岡工大城東戦における3番古澤のサイクル安打。初回に先制打となる三塁打、3回に二塁打、4回に3点本塁打の後、ねらいすました中前安打で締めくくった。



共通点2 2名のプロ注目打者

 2011年は、中軸を打つ三好(楽天)‐高城(DeNA)のバッテリーがプロ入りした。今夏も3番遊撃手・古澤と4番捕手・清水のプロ入りが期待されている。古澤は、中学の時、九国の1イニング3本塁打に衝撃をうけ、滋賀県から九国の門を叩き、技術を磨いた。共に主将で4番、捕手として大会初戦に先制本塁打を放ち、チームを勢いづけた高城と清水。清水はプロに進んだ先輩高城の背中を追い、今夏の甲子園でもチームを引っ張る。

 14日の初戦・東海大四戦にもし強力打線が爆発するようであれば、その後も波に乗ること間違いなし。ドラフト候補の古澤、清水の活躍が躍進のカギを握るだろう。


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