福井代表の敦賀気比が、記録的な猛打でベスト8入りを果たした。1回戦の坂出商戦から3試合連続で2ケタ得点。夏の甲子園で3試合連続2ケタ得点は、1921年和歌山中の4試合連続と2006年に熊代聖人(現西武)を擁した今治西(愛媛)が記録したのに次いで3度目のことだ。今治西は、3回戦で日大山形に10対11で敗れたため、3試合以上連続2ケタ得点で勝利したチームは、敦賀気比が2校目となる。
夏の甲子園 3試合以上連続2ケタ得点
1921年 和歌山中
2回戦 20対0 対神戸一中 17安打
準々決勝 21対1 対釜山中 15安打
準決勝 18対2 対豊国中 17安打
決勝 16対4 対京都一商 13安打
2006年 今治西
1回戦 11対8 対常総学院 16安打
2回戦 12対3 対文星芸大付 17安打
3回戦 10対11 対日大山形 14安打
2014年 敦賀気比
1回戦 16対0 対坂出商 21安打
2回戦 10対1 対春日部共栄 10安打
3回戦 16対1 対盛岡大付 20安打
10打数以上の選手が8人も チーム打率は.444
個人成績を見てみると、岡田耕太が10打数6安打で打率.600。下村崇将と平沼翔太が11打数6安打で打率.546。御簗翔と篠原涼が13打数6安打で打率.462。浅井洸耶が14打数6安打で打率.429。 8人いる10打数以上の選手のうち6人が打率4割以上と驚異的な成績を残している。
ファーストストライクから積極的に振ってくる敦賀気比打線。しかし、3試合で喫した三振は7つしかない。犠打も8つ決めていて、緻密さもあるといっていいだろう。
チーム全体では115打数51安打、10二塁打、1三塁打、4本塁打、打率.444。2004年に駒大苫小牧が5試合で記録したチーム打率.448に迫る勢いだ。
その他にも敦賀気比が今大会で更新する可能性のある大会記録は以下の通り。
最多二塁打 19 中京大中京(2009年)ほか4校 敦賀気比10
最多安打 100 智弁和歌山(2000年) 敦賀気比51
最多得点 75 和歌山中(1921年) 敦賀気比42
最多打点 57 大阪桐蔭(2008年) 敦賀気比39
*大会記録の対象は1978年までは記念大会を除き準決勝進出の4チーム。1979年以降は準々決勝進出の8チーム。敦賀気比は3回戦終了時の成績。
明日からの準々決勝以降の戦いも見逃せない。