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【星稜】選手座談会(後編)|最高の相手と決勝戦で戦えて良かった

2019.10.2

夏の甲子園で準優勝を飾った星稜高校。昨年の秋から色んな体験をしてきたメンバー、岡田大響くん、福本陽生くん、奥川恭伸くん、山瀬慎之助くん、東海林航介くん、寺沢孝多くんにこの夏の甲子園決勝、履正社戦を振り返ってもらいました。


最高の相手と決勝戦で戦えた


——決勝戦まで勝ち上がって、相手は履正社。センバツと練習試合に続く3度目の再戦が決勝戦という最高の舞台での一戦でした。

寺沢 自分たちは決勝戦だ、っていう雰囲気ではなかったんです。いつもの公式戦のような気持ちだったのですが、球場に入ったら三塁側のスタンドが黄色一色で......

東海林 感動しました。守備位置からスタンドを見てましたもん。

岡田 ライトよりセンターの方が(三塁側)スタンドがきれいに見えるよね。

寺沢 同点に追いついた時は感動しました。あの時を思い出すと、今でも鳥肌が立ちます(笑)。


——センバツと比べて、履正社の印象はどうだった?

寺沢 6月に練習試合した時もそうでしたが、(エースの)清水君は打ちにくいんですよ。

東海林 井上君のホームランがハンパなかったです。最初、センターライナーかと思っていたら、打球がどんどん伸びてきて。

寺沢 打球の伸びがすごかったよね。井上君だけプラスチックバットを振っているみたいでした(笑)。

奥川 自分はもう、あの状態(5試合で登板して)で履正社、というのが限界で(苦笑)。あのホームランは完全に防げるホームランでした。でも、あのホームランがあったから最後まで粘れたし、仮に打たれなかったとしても終盤につかまったのかもしれません。

東海林 でもあの試合は内倉が一番すごかったよね。ボールの見極めがちゃんと出来ているし。

寺沢 何でそれを打つ? みたいなボールを打つんですよ。


——準優勝という結果を今振り返ってみると?

東海林 準優勝ではあったけれど、やっぱり悔しかったですね。

福本 優勝したかったので閉会式の時までは悔しさしかなかったんですけれど、センバツでも履正社と試合をして6月の練習試合もして、夏の甲子園の決勝でも履正社と試合ができたので、履正社は特別な存在になりました。

山瀬 履正社とはチームとしても仲が良いし、負けても腑に落ちるというか、最高の相手と決勝戦で戦えたことは良かったです。

奥川 負けて涙は出ましたけれど、悔しい涙ではなくてここまで来られて良かったという涙でした。


——星稜はこの1年間で一番多く公式戦を戦ったことになりますね。

奥川 色んなチームと対戦して、充分すぎるくらいの経験をさせてもらいました。星稜に来て良かったと本当に思います。
(取材・写真/沢井史)

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