カラダづくり

朝食は一日のスタートダッシュに欠かせない

2015.5.22
 スポーツ選手にとって練習と同じくらい大切なものが、食事で何を食べるかということ。食べる内容ももちろんですし、食べる量も少なければ、せっかくトレーニングで筋肉を鍛えても大きくならないということになります。厚生労働省が発表した2015年版「日本人の食事摂取基準」では、日頃から日常的に運動を行うスポーツ選手(男子)の推定エネルギー必要量は約3050~3150kcal、女子は約2200~2700kcalであり、身体をつくる成長期の選手はより多くのカロリーを必要とします。

 一日に必要なカロリーをとるために、三度の食事は欠かせません。特に朝食は一日を決定づけるといっていいほど重要なものと言えるでしょう。皆さんは今朝食べた朝食を思い出せますか? また内容は体を動かすアスリートとして十分なものだったでしょうか? 朝食を食べないアスリートは10人に1人といわれていますが、その理由として挙げられるのが、「前日のオーバートレーニング」「就寝時間の遅さ」 「食欲不振」といったこと。しかし朝食を抜いてしまうとさまざまな不具合が起こりやすくなります。

 起きたばかりの身体は睡眠中に水分やエネルギー源を補給していないため、体温や血糖値の下がった状態になっています。また寝ている間に人は汗をかきますので、軽度の脱水状態を起こしていると考えられます。このような状態にも関わらず、朝食を抜いてしまったら・・・。空腹によるエネルギー不足は集中力を欠き、水分不足によって、体調不良や頭痛などを引き起こしやすくなります。また脳へのエネルギー供給も十分ではないため、朝からボーッとした時間を過ごしてしまうことにもなりかねません。

 理想的な朝食としては、主食としてのエネルギー源(ご飯、パンなど)とともにメインのおかずとなる主菜(肉・魚・卵など)、水分補給のサポートとにもなる汁物、野菜のおかずである副菜、そしてエネルギー源としても優秀な果物、乳製品をそろえること。特に「朝の果物は金」といわれ、水分、糖質、ビタミン、食物繊維などが豊富に含まれるので、忙しい朝であっても果物は何とか食べてほしいものの一つです。

 朝、眠くて「食事をとる時間がない」とあきらめる前に、「朝食をとることが、今日一日を変える!」と肝に銘じて食べるようにしましょう。

「朝の果物は金」。トップを目指すためにもぜひ食べたい!



  


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