組織作りのキーワードは「破壊と創造」
帝京大のラグビー部が取り組んでいたのが、上下関係を撤廃した体育会イノベーションである。伝統的に下級生がやっていた雑用を、上級生が率先して行い、手本を見せる。下級生は学校や寮生活に慣れることを優先し、生活のリズムが安定することによって、競技に打ち込めるようになる。雑用ばかりで先輩に気を遣い、睡眠時間も十分に取れない生活を送っていれば、パフォーマンスも上がってはこない。「岩出さんの話の中で『破壊して創造する』というキーワードが何度も出てきました。既存の組織を破壊して、新しいものを創造する。自分自身の考えも破壊して、変わらなければいけない。自分の担当教科は倫理なので、宗教についても学んでいます。たしか、ヒンドゥー教に破壊と創造の話が出てくるんですよ。それでより興味を持つようになって。
『こんな考えを持つ指導者がいるのか』と、同じ指導者として自分が恥ずかしくなりました」
翌日、グラウンドにキャプテンを中心とした幹部を集めて、「破壊と創造」のキーワードを交ぜながら、チーム改革に関する考えを伝えた。
「今日から雑用は全部、上級生がやってほしい。下級生には野球に専念させてほしい。
『何だよ、去年まではおれたちがやらされていたのに!』と思うかもしれないけど、これまでの組織を変えないと下が育ってこない。一度、今までのやり方を破壊して、新しい文化を創造してほしい。この破壊と創造ができたときに、おれたちは日本一を獲ることができる。何連覇もしている指導者から、おれが学んできたことだから」
(続きは書籍でお楽しみください)
「甲子園優勝監督の失敗学」
大利実
KADOKAWA
2024/7/31発売
関連記事
-

甲子園優勝監督の失敗学|日大三前監督・小倉全由2025.9.12
学校・チーム
- 1
- 2






































