全て見直したトレーニング内容
金田監督が驚いたというのだから、選手の驚きはそれ以上だったはず。そんな中で急に監督となり、大変な面は多かったのではないだろうか。
「秋は正直怖かったですよね。ただ前田監督と同じようにはできないですから、自分なりにやるしかないと思ってやっています。選手も自分を監督という風には見ていないんじゃないですかね(笑)。逆にそのことで選手自身がしっかりしないといけないという気持ちが出て、良い部分もあるのかもしれませんね」
そんな金田監督が取り組んだのが打撃の強化だ。帝京と言えば「強打」というイメージが強いが、ここ数年は思うように得点できずに負ける試合も少なくなかった。また、もうひとつ取り組んだのが故障の予防だという。
「秋は実戦も不足していたのでとにかく打てなかったですね。だから大会が終わってからバッティング練習はもちろんですし、実戦での攻撃練習にはかなり時間を割きました。前のチームから出ていたメンバーは少なかったのですが、この冬の期間に全体的な攻撃面の底上げはできたのかなと思っています。
もうひとつ取り組んだのがトレーニングの見直しですね。高校野球は2年半しかないので、故障で長期離脱してしまうのが一番痛いです。筋力はついても柔軟性が足りないという選手も多かったので、練習前のストレッチから全て見直しました。あとは走り方もそうですね。フォームをしっかり見直すことで、タイムが上がった選手も多いです。秋に比べると春は力がついたなという実感はありますね」
後編は11年ぶりとなる夏の甲子園出場に向けて感じている課題、現在意識して取り組んでいることなどについてお届けします。(取材・文:西尾典文/写真:編集部)
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