チームのテーマ「ぜん力(全・前・善)」を全員で意識して、優勝を目指す
今年のテーマは3つの「ぜん力」だ。
「全」=全力で何事もすること。
「前」=目標に向かって準備する前段階、前に進む力。
「善」=自ら進んで善い行いをしようと心がけること。
これは甲子園経験者でもある國定博明コーチが考えた。チームのことを常に第一に考えてきた能瀬主将は「まず代替大会を開いてくださることに感謝の気持ちを忘れないこと。そしてチームのテーマを全員が強く胸に刻んで、3年生は最後の大会になるので、岡山で1番を目指して最高の夏にしたいです」と決意を語った。
「全力、前力、善力」。3年生たちがこの夏に見せるそれぞれの姿を、後輩たちは見ているはずだ。
競争意識につながった「投票制MVP」
野球部には、道具委員、環境委員、風紀委員など9つの委員会がある。休校中は各委員がモチベーションを維持するための工夫を行った。それは、自分の所属する委員会のLINEグループに、自分が行ったメニューを毎日送るというもの。達成した内容を各委員会の中で投票し1位を決める。能瀬主将が各委員会からアップされた1位のメニューを手書きでノートにまとめ(写真)、その結果を受けて田野監督が今日のMVPを決めていた。
県立玉野光南(たまのこうなん)
1984年(昭和59年)創立の公立校。野球部も同年に創部。甲子園出場は春2度、夏3度。主なOBは元ヤクルトで龍谷大学元監督の山本樹、元日本ハム山原和敏。部員70人。3年生27人、2年生20人、1年生23人(女子マネ5人)。所在地は岡山県玉野市東七区244番地。関連記事
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