トレーニング

【フライを捕球する際の約束事】チーム内で約束事を決めておく

2015.10.5

■チーム内での約束事を決めておく
 前回に続き、フライの話。
 誰に捕球の優先権があるのかを、あらかじめ決めておくことも大事になる。

 内外野の間に上がったフライの場合、セオリーであれば外野手に優先権がある。前から後ろに追う内野手より、後ろから前に追う外野手のほうが捕りやすいからだ。
 また、左中間や右中間に飛んだときの優先権も決めておきたい。一般的には、センターにもっとも守備力が高い選手が守っているため、センターに優先権がある。

 利き手によっても捕りやすさが変わってくる。右利きであれば、グラブをはめている左側のほうが捕りやすい選手が多い。ただし、選手によって得意不得意があるので、自分自身の特徴を知っておくことも大事になるだろう。

 利き目もかかわってくる。
 以前、千葉ロッテの岡田幸文選手を取材したとき、利き目による飛球の見え方の違いを話していた。
 岡田選手の利き目は右。右中間を追うときは利き目である右目が前にくるため、ボールが見やすい。しかし、左中間になると、左目が前にくるため、ボールが見えづらくなる場合があるという。
 
 チームメイトの利き目まで知っておこうとまでは言わないが、どんな飛球が得意でどんな打球が不得意なのかを、チーム全員で共有しておきたい。不得意な選手よりも、得意な選手に任せた方がアウトを取れる確率は圧倒的に高くなる。


■3人以上でフライは追わない
 和田照茂氏がサポートする秀光中には、ひとつのフライに対して「3人以上の選手が追わない」という約束事もある。たとえば、一塁後方へのフライ。ライト、セカンド、ファーストの3人が追いがちだが、3人が追ってしまうと、ベースカバーやカットプレーの枚数が足りなくなってしまうのだ。
 打球の質や方向を見ながら、フライを追う選手とベースカバーに走る選手を決めていくわけだ。

 よく目にするのが、センター前の飛球にセンター、セカンド、ショートが追うシーンだ。3人ともに捕れなかった場合、二塁ベースがガラ空きとなり、打者走者が二塁まで進むケースを見る。
 瞬時の判断で、ピッチャーが二塁ベースカバーに走る場合もあるが、できることならピッチャーはケガの恐れもあるためにタッチプレーには関わらせたくないところだ。

 間に飛んだフライに、チームとしてどのように対応するか。練習の段階から、あらゆる状況を想定して、約束事を決めておきたい。


前回:【フライを捕球する際の約束事】島根県選抜の取り組み



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