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練習メニューを示すことからスタート|甲子園優勝監督の失敗学(東洋大姫路・岡田龍生監督)

2025.11.22
就任当初、岡田監督からの問いかけに、「はい」「すいません」と返事をする選手がほとんどだったという。「あとでわかったんですけど、『監督にこう言われたら、こう答えなあかん』という決まり事みたいなものがあって、それを教え込まれていたみたいです。会話が成り立たない。試合でアウトになって返ってくると、監督の前まで来て、『すいません』と頭を下げることがあって、『何か悪いことしたん?』って。悪いことをしたことに対する『すいません』ではなくて、決まった言葉をたいして考えずに、口にしているだけ。正直、まだこんなことしてるんか……と思いましたね」

自分が考えていることを言葉で表現しなければ、相手には伝わらない。定期的にミーティングを開き、会話をすることの重要性を伝えたという。「こっちが『何で?』『なぜ?』と質問しているときに、『はい』とか『すいません』という返事はおかしいやろう?

『こんなことを考えていました』とかそういうことを言えないと、コミュニケーションが取れない。社会に出たときに、必要とされない人間になってしまうぞ。『はい』と言われたら、会話が続かないと思わん?」

履正社の選手たちは、指導者からの問いに、自分の言葉でよく喋しやべっていたという。それだけ、考えて野球をやっていた証あかしと言える。「こっちに来てからは、とにかく喋らせる機会を増やすようにしています。シートノック中に何か気になるプレーがあれば、『なぜ、そういうことが起きた?』と聞いて、間違っていてもいいので、答えさせる。何か答えがあれば、それに対して、こっちも何か言うことができるので。頭を使って野球をしてほしいんですよね」

(続きは書籍でお楽しみください)





「甲子園優勝監督の失敗学」
大利実
KADOKAWA
2024/7/31発売

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