トレーニング

動体視力を鍛えてライバルに差をつけろ

2016.2.10

◆「選球眼」に直結する動体視力

 野球に限らずサッカー、テニスなど、さまざまなスポーツで重要とされているのが「動体視力」である。では、こと野球において動体視力を鍛えると、どのような効果がプレーに表れるのだろうか。

 まず、動体視力が良くなると、いままでタイミングを合わせられなかったボールが見えやすくなり、見極めができるようになる。そして、ボールが見極めることができると、バットにミートする確率が上がる。同時に選球眼も良くなり、より「出塁」できるようになる。

 バッティングの本質はある意味「出塁」することである。出塁することでチャンスが生まれる。チャンスを打線で繋いでいけば、おのずと得点が入る。この積み重ねがチームを勝利に近づけるのだ。


◆動体視力を簡単に鍛える方法

 では、簡単に自分の指を使って動体視力が良くなるトレーニングを紹介するので、球児のみんなはぜひ参考にしてほしい。

1.左右の指を立て、顔の横幅くらいに広げ、顔から20cmくらい離し、右→左→右→左と交互に見ていく。同様に、顔の縦幅にも広げ、上→下→上→下と交互に見ていく。

2.左右の指を立て片方は顔から30cmくらい離し、片方は離した指と顔の真ん中に置き、前→後→前→後と交互に見ていく。

 このトレーニングであれば、場所を選ばず、簡単にできる。ただ、やり過ぎは目の疲労に繋がってしまうので注意が必要。

 他にも読書を趣味にしている球児には、本を速く読むトレーニングである「速読」などが有効的である、通学や休み時間に動体視力を鍛え、ライバルと差をつけていくのもひとつの手であることを覚えておいてほしい。


◆あのスーパースターもやっている

 昨季、打率.329、38本塁打、100打点、34盗塁の数字を残し、史上9人目のトリプルスリーを達成。プロ野球史上初の本塁打王と盗塁王を同時獲得し、チームを2年連続最下位からリーグ優勝に導いた、東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手。

 何を隠そう山田選手自身、さきほどの指を使った動体視力トレーニングを試合開始前にベンチで行っているのだ。顔の前に指を突き出し、左右、上下など目だけを動かしてから、プレイボールの時を待っている姿を球場で見かけることができる。

 卓越されたバッティング技術もさることながら、もしかしたらトリプルスリーの達成には、この意外なトレーニングの成果が隠されているのかもしれない。


  



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