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【八戸工大一】金渕光希|U-18代表候補に選ばれた左腕の現在地とこれから

2024.4.1

「下半身を使って投げる」をテーマに取り組んだオフ期間



――内面的にはどんな成長を感じますか?

金渕 中学までは自己中心的なところがあって、言葉遣いが荒れて両親を困らせるところもありました(笑)。マウンドでも打たれると気持ちが高ぶって、プレーが雑になってしまって。高校では先輩に対する口のきき方から覚えて、社会に出た時に役立つようなコミュニケーション能力がついてきたと思います。今は味方がエラーしても、「自分が抑えれば点は取られない」と思えるようになりました。

――昨夏の青森大会は2年生ながらエースとして連投が続き、肉体的にも大変だったのではないでしょうか。

金渕 毎日体のケアをちゃんとやっていたので、痛い部分はあまりありませんでした。決勝戦では点を取られてはいけない場面で、あと一歩粘れなかったと感じています。

――夏の大会後は、コンディションが十分ではなかったようですね?

金渕 夏の甲子園に行けなかったのがショックすぎて、落ち込んでしまいました。新チームではうまくいかないことも多くて、肩を痛めてしまって。秋はボロボロで、悪いなりに投げるしかなかったですね(準々決勝で青森山田に3対8で敗退)。

――現在は体調的に問題ないようですが、この冬はどんなテーマで取り組んできたのでしょうか?

金渕 下半身を使って投げることです。いい時は軸足(左足)で立った時に股関節にハマる感覚があるんですけど、悪い時はハマらずに体重移動が始まってしまいます。試合になると体に力が入って思うように投げられないので、いかに練習で意識して取り組めるかが大事かなと。試合では無意識にできるようにしていきたいです。

――ここまでの仕上がりはどうですか?

金渕 年を越してから体重は2〜3キロ増えて85キロになりました。ブルペンで投げている感じ、前よりも球のキレが出てきていると感じます。

――進路はどう考えていますか?

金渕 まだ長谷川先生と話し合っている最中で、プロ志望届を出すか大学に進むか決めていません。春に結果を残して、自信をつけたい思いもあります。

――高い壁になっている八戸学院光星に対しては、どんな思いがありますか?

金渕 2年連続であと一歩というところで負けてしまっているので、今年は一歩も譲れないです。夏までにもっと技術を向上させて、リベンジしたいです。
(取材・写真/菊地高弘)

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