「下半身を使って投げる」をテーマに取り組んだオフ期間

――内面的にはどんな成長を感じますか?
金渕 中学までは自己中心的なところがあって、言葉遣いが荒れて両親を困らせるところもありました(笑)。マウンドでも打たれると気持ちが高ぶって、プレーが雑になってしまって。高校では先輩に対する口のきき方から覚えて、社会に出た時に役立つようなコミュニケーション能力がついてきたと思います。今は味方がエラーしても、「自分が抑えれば点は取られない」と思えるようになりました。
――昨夏の青森大会は2年生ながらエースとして連投が続き、肉体的にも大変だったのではないでしょうか。
金渕 毎日体のケアをちゃんとやっていたので、痛い部分はあまりありませんでした。決勝戦では点を取られてはいけない場面で、あと一歩粘れなかったと感じています。
――夏の大会後は、コンディションが十分ではなかったようですね?
金渕 夏の甲子園に行けなかったのがショックすぎて、落ち込んでしまいました。新チームではうまくいかないことも多くて、肩を痛めてしまって。秋はボロボロで、悪いなりに投げるしかなかったですね(準々決勝で青森山田に3対8で敗退)。
――現在は体調的に問題ないようですが、この冬はどんなテーマで取り組んできたのでしょうか?
金渕 下半身を使って投げることです。いい時は軸足(左足)で立った時に股関節にハマる感覚があるんですけど、悪い時はハマらずに体重移動が始まってしまいます。試合になると体に力が入って思うように投げられないので、いかに練習で意識して取り組めるかが大事かなと。試合では無意識にできるようにしていきたいです。
――ここまでの仕上がりはどうですか?
金渕 年を越してから体重は2〜3キロ増えて85キロになりました。ブルペンで投げている感じ、前よりも球のキレが出てきていると感じます。
――進路はどう考えていますか?
金渕 まだ長谷川先生と話し合っている最中で、プロ志望届を出すか大学に進むか決めていません。春に結果を残して、自信をつけたい思いもあります。
――高い壁になっている八戸学院光星に対しては、どんな思いがありますか?
金渕 2年連続であと一歩というところで負けてしまっているので、今年は一歩も譲れないです。夏までにもっと技術を向上させて、リベンジしたいです。
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