学校・チーム

【中央学院】甲子園で敗れて学んだ、「細かな優先順位」を決めておくことの大切さ

2024.3.27

自信を持って進めたセンバツへの準備



昨年秋の関東大会では準々決勝で健大高崎に敗れ、選抜出場は微妙な立場だったが、新チーム発足時から勝てると言い続けてきたチームであり、出場校の選考についても手応えがあったという。

「前のチームを経験しているメンバーもある程度残っていますし、このチームで出られなければしばらく厳しいということは言っていました。関東大会でも結果として準々決勝で負けましたけど、相手の力を考えればかなりいい戦いができたと思っています。だから選考委員の人がちゃんと見てくれていれば必ず選ばれると思っていましたし、選手や保護者にも選抜に出るつもりで準備しようという話はしていました。
もちろん相手のあることですし、選ばれない可能性もありましたけど、その場合は思いっきり悔しがって次に繋げればいいかなと」

選抜出場の当落線上にいる学校は落選した時気持ちの切り替えが難しいと言われるが、ここまで自信を持って準備していたという例はあまり聞いたことがない。それだけ秋のチームの戦いぶりが見事だったということであり、またしっかり準備してきたことが選抜本大会でも大きなプラスに働くのではないだろうか。
最後に6年ぶりとなる選抜に向けての意気込みも聞いた。
「前に甲子園に出て感じたのは、普段戦っている関東のチームはやっぱりレベルが高いんだなということでした。春も夏も勝てませんでしたけど、圧倒されるようなことはありませんでしたし、しっかり準備をして臨めばいい戦いができるんだなということは思いましたね。あと最近千葉の学校はなかなか甲子園で優勝できていないので、関東の他の県に比べると力が落ちるんじゃないかと見られているのを何とかしたいなという思いもあります。普段甲子園に出ているチーム以外にも手強いチームは多いですし、全体的なレベルは高いはずなので。まずは初戦ですけど、しっかり勝ち切るイメージを持って臨みたいと思います」

中央学院の初戦は大会第3日目の第3試合で、相手は初出場ながら昨年秋の近畿大会でベスト4に進出した耐久となった。6年ぶりの選抜で相馬監督が手応えを感じているチームがどんな戦いぶりを見せてくれるのか。ぜひ注目してもらいたい。(取材/写真:西尾典文)

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