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【中学軟式野球】名門・東山クラブ(愛知) ~初の横浜へ~

2015.7.1

 第32回全日本少年軟式野球の東海大会が6月20日、掛川市営球場で行われ、東山クラブ(愛知)が2試合連続完封で優勝。チームとして初となる夏の全日本少年出場権を獲得した。

 準優勝は鈴鹿市立神戸中(三重)。1回戦で敗れたが、岐阜市立岐北中(岐阜)の四番・大塚勇輝がレフトポール際に豪快なホームラン。打った瞬間にスタンドインとわかる、文句なしの一発だった。


 東山クラブは全国を代表する名門軟式クラブで、部員100名を超す大所帯。8月にナゴヤドームで開催される中部日本選抜大会では2連覇(2012年~13年)を果たしたこともある。春の全日本少年にも3度出場し、2011年には青島凌也(東海大相模~東海大1年)らを擁して準優勝、今春の全日本少年ではベスト4に進んでいた。

 東海大会では初戦で東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部(静岡)との名門対決が実現。全中優勝経験のある強豪で、昨夏の全中でもベスト4入り。勝ったほうが全国に近づく大一番だった。

 大事な試合で先発のマウンドにあがったのが、130キロ前後のストレートが武器の三島安貴(2年)だ。春の全日本少年でも好投した右腕で、準決勝の西京ビッグスターズ戦では2回からの5イニングを無失点に封じ込めた。

 この日の三島も安定していた。右バッターの外へのストレート、スライダーにキレがあり、2回まで無安打ピッチング。3回2アウトから、一番・望月伸篤(3年)にスライダーを拾われ左中間突破の三塁打を打たれるが、後続を打ち取り、先制点を与えなかった。


 攻撃陣は1回表に一死二三塁のチャンスを逃すと、4回まで東海大翔洋中の左腕・山本功大(3年)から1安打のみ。

 試合が動いたのは、特別延長(延長8回無死満塁からスタート)が少しずつちらつき始めた5回表だった。一死から一番・加納龍志(3年)がライト前で出塁すると、二死後に盗塁成功。このあと、三番・山本泰正(3年)のサードゴロが相手のミスを誘い、意外な形で先制点が転がり込んできた。

 このリードを三島が最後まで冷静に守り切り、ゲームセット。午後に行われる決勝にコマを進めた。



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