トレーニング

投球動作で真っ先に安定させたいのは足部

2014.12.10

パーソナル投手コーチとして東京から全国に出張コーチングを行う、リトルロックハート・ベースボール・ラボラトリーのコラムがスタート。野球の技術を中心に、指導に悩む現場の指導者の方々、保護者の方々に上達のヒントをお届けします。


 投球動作というのは、エジプトにあるピラミッドと同じようなものです。ピラミッドはまず、正方形に石を並べることから始まります。そしてその一段上に、もう少し小さいサイズの正方形を作り、それを繰り返すことによって巨大な四角錐、つまりピラミッドを作り上げていきます。

 では想像してみてください。もしピラミッドの一番下の段の石の並び方がいびつだったり、どこか石が抜けていたりしたら、ピラミッドはどうなるでしょうか?もちろんピラミッドは崩れ落ちてしまいます。投球動作も同じです。投手の一番下の段、つまり靴を履いた足部の動作を安定させられなければ、足首より上の動作を安定させることはできないのです。

 制球力が低い選手や、イップスに悩む選手の足部をチェックすると、ほぼ確実に踏み出していく足のつま先が投げたい方向からずれてしまっています。まず基本の基本として、踏み出していく足のつま先を、投げたい方向に真っ直ぐべた足で向けていくように練習してみてください。

 今までこれができていなかった選手であれば、これができるようになるだけでも制球力は少し向上するはずです。

 注意点としては踏み出した足のつま先も、踵も浮かないようにするという点です。踵が浮く場合は体が突っ込み気味で、つま先が浮く場合は体重が軸足に残り過ぎているということになります。このような形になることなく、べた足でしっかりと踏ん張れる形を作っていきましょう。

 そして踏み出した足を着地させていく場所の理想は、①軸足の真ん中、②ステップ足の真ん中、③キャッチャーミットの三点が一直線になる場所です。詳細は上図にてご確認ください。ちなみに青い点線で着地をしてしまうと体が開きやすく、腕も少し遠回りしやすくなりますので、ご注意ください。



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