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【八王子学園八王子】選手座談会「冬合宿はとにかくキツイ（苦笑）」

2019.5.22

――ちなみに冬合宿の1日のスケジュールを教えてください。

黒田　朝5時半に起床して7時半から9時まで朝の食事と休憩。午前中は走塁練習。昼食を挟んで13時から15時まで守備練習。15時〜17時まで打撃練習が基本メニューです。

中村　合宿の最終日に『オールバント』っていうのがあります。部員全員がバントを決めないと終わらないっていう。

黒田　そうそう。今年は『オールロンティー』もありました。バッターボックスから60メートル離れたところにネットを引いてそれを打球が越えないと終わらない。でも、それは全員クリアしました。でも、その後の『オールバント』が……（笑）

中村　結局クリアできずに終了（笑）。

山根　朝の4時までやったけど無理でした（笑）。

黒田　そして、4時から締めの『100本ダッシュ』。一睡もしていないので足もカチカチですし、体力も限界でした。

中村　終わったあとはみんなグラウンドに倒れこみました。なかには泣いている選手もいたり。

――聞いただけで汗がでてきます（笑）。さて、チームメイトから見て、黒田くん、山根くん、中村くんはどんな人でしょうか？

中村　黒田はすごく真面目で、みんなを引っ張ってくれる存在です。たまに変なことを言って場を和ませる時もあるので、ギャップが凄いです。

山根　野球をやっているときは本当に真面目過ぎ。前もこの3人で話した時に「もうちょっと楽にしていいよ」って言ったことがあります。

黒田　なんか照れますね（笑）。中村は誰に対しても分け隔てなく接することができる人です。時には言いづらいことも、僕の代わりにチームメイトへ言ってくれることがあります。

山根　中村は以前Bチームにいたときに、Aチームに対して悪いと思ったことを素直に言ってくれたんですよ。その言葉のおかげで僕も黒田も気づいたことがありました。あの発言のおかげでチームが一つになれた気がします。

中村　山根は部員全員と上手くコミニケションを取れる人柄で、みんなから尊敬される存在です。

黒田　例え自分の調子が悪かったとしても表情や態度に出さず、いつも優しく接してくれる人間です。そばにいるだけでほっとするというか、安心できる存在です。

――そんな優しい山根くんにはある特技があると聞きましたが。

山根　自慢できるほどではないですが、歌うことが好きです。部室でもみんなの前で歌っています。例の冬合宿には演芸大会もあって、そこで野球部にしかウケない替え歌を自作して披露したらMVPに選ばれました！

――では、安藤監督はどんな人ですか？

山根　よく話をしてくれる方で、その話が面白くて好きです。黒田と一緒に1年生からベンチに入れてもらい、色々と経験させていただいているので、引退するまでに良い結果を残して恩返しをしたいです。

中村　野球に対して「なるほど！」と思うことをたくさん教えてくれます。人望も厚くて「〇〇のチームの監督さんはこう言っていたよ」とよく話をしてくださるので、そういった部分も人として尊敬しています。

黒田　野球選手という前に、人としてどう考え、行動するかを教えてくれる方です。中学生の頃は自分勝手な性格でしたが、安藤先生の教えを受けてチームのためにプレーをすることの大切さに気づきました。

――野球部を引退した後の将来の夢や、希望する進路はありますか？

山根　まだ明確に決めていないのですが、プレイヤーは高校で一旦区切りをつけようと思っています。でも、野球が好きという気持ちは変わらないので、卒業後はトレーナーなど野球に関わっていける職業を目指して勉強をしたいと思っています。

中村　僕は迷っています。ただ、続けられるなら続けたい気持ちも心のどこかにあります。どうなるにせよ、年をとっても草野球とかで野球は続けていきたいです。

黒田　大学で野球を続けたい気持ちが強いです。1学年上の越村周さんや安藤大斗さん（共に明星大）や、甲子園に出場した竹中さんがいる首都大学リーグでプレーをしたいです。大学卒業後は教員になるか会社員になるかで迷っています。

――最後に今までお世話になった方に一言。そして、夏の大会に向けて意気込みをお願いします！

山根　野球を始めるきっかけになったおじいちゃんに「ありがとう」と伝えたいです。おじいちゃんとキャッチボールをやって野球の楽しさに気づき、それまで習っていたサッカーやフットサルを全部やめました。沢山相談に乗ってもらいましたし、常に気をかけてくれるので夏はおじいちゃんを甲子園へ連れていきたいです！

中村　僕はいつも家で素振りに付き合ってもらっているお父さんに「ありがとう」を言いたいです。高校野球生活はあと少ししかないですが、一生懸命練習をして、お父さんの目の前で精いっぱいのプレーを見せたいです。

黒田　僕もお父さんに「ありがとう」と言いたいです。実は中学生の頃にイップスになってしまって、投げるのも打つのも怖くなった時期がありました。その時に何も言わず優しく見守ってくれました。良い記事や情報があればその都度僕に渡してくれて助けられました。お父さんに良い姿を見せられるよう、夏の大会は活躍したいと思います。

3選手ともありがとうございました！

（取材・写真：細川良介）