トレーニング

体重移動をスムーズにする2つの足首の使い方

2014.12.15

パーソナル投手コーチとして東京から全国に出張コーチングを行う、リトルロックハート・ベースボール・ラボラトリーのコラムがスタート。野球の技術を中心に、指導に悩む現場の指導者の方々、保護者の方々に上達のヒントをお届けします。


 投球動作のスキルがまだそれほど高くない小学生の場合、体重移動をスムーズに行えない選手も多いと思います。今回のコラムでは、タイプ別の即効性のある改善方法をご紹介したいと思います。

 体重移動を上手く行えていない動きとしては、体重が前に行き過ぎて上半身が突っ込んでしまうタイプと、軸脚に体重が残り過ぎてしまうタイプの、大まかに二種類のタイプがあります。

 まず上半身が突っ込んでしまい、踏み込んだ足の踵が浮いてしまうような場合、体が開きボールはシュート回転しやすくなります。特に振り上げて着地させていく側の膝は、大きく開いてしまう可能性が非常に高くなります。これを改善させるためには、体重を軸脚側にしっかりと乗せる動作が必要になります。

 上図右の投手をご覧ください。振り上げた側の足首が底屈し、正座をした時のように伸びています。この足首の形で脚を振り上げると、体重が軸脚に乗りやすくなります。つまり上半身の突っ込みを少し改善させることができます。

 逆に体重が軸脚に残り過ぎてしまい、踏み込んだ足のつま先が浮いてしまうような場合は、上図左の投手を参考にしてください。足首を背屈させ、つま先を上に向けるような形にすると、体重移動がスムーズになります。つまり軸脚に体重が残り過ぎない形に改善することができます。

 この足首の使い方には即効性がありますので、選手の動作をすぐにでも改善させたいという時に、指導者の皆さんにはぜひこの記事の内容を思い出していただければと思います。



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