しっかりとコンタクトできれば、飛距離は出る
――打撃面では通算39本塁打(5月30日時点)をマークしているそうですね。インパクトで強い打球を打てるのが、自分の長所だと感じています。しっかりとコンタクトできれば、飛距離は出るもの。新基準バットでもホームランを8~9本打っています。春の大会はとらえる確率が低くて、バットの芯に当たってもこするシーンがあったのは反省点でした。
――遊撃守備では、伸びのあるスローイングが印象的でした。
田中先生からも言われていたんですけど、もともとはシュート回転が強くて垂れる軌道のスローイングだったんです。でも、最近は手首を立てて、ピッチャーと同じように投げる意識に変えてからよくなりました。
――手首を立てる意識は投球にもプラスに作用しているのではないですか?
最近、球質が変わってきました。前まではシュート成分が強くてバッターに当てられていたのが、今は上に伸びるようになって空振りが取れるようになってきました。1球1球リリースを一定にする意識で、再現性が高まっていると感じます。
――球速は自己最速の153キロを計測したそうですね。
「今日は速いな」という感覚はありましたが、「MAXだな」という感じはしませんでした。普段は球速を計る機会はあまりないのですが、スカウトの方が来られると計ってもらえるので少し楽しみです(笑)。
――この夏はどんな目標を持っていますか?
チームとしては、1つでも多く勝つこと。少しでも長い夏を過ごすことを考えています。個人としては最速160キロを投げること、通算50本のホームランを打つことをずっと目標にしてきました。決して不可能な数字とは思わないので、目指していきたいですね。(聞き手:菊地高弘/写真:編集部)
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