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【八戸学院光星】「最速147キロ左腕」洗平比呂、出力8割で勝利最優先

2024.3.18

磨いている「チェンジアップ」を決め球に

――洗平投手は名門・佐倉シニア(千葉)のエースでしたから、いろんな高校から誘いがあったと想像します。そのなかでお父さんの母校を選んだ理由を教えてください。
 
洗平 強い学校はいっぱいありますけど、自分が野球をするうえで一番深い意味を持てると思ったのがここでした。お父さんが3年連続で(夏の青森大会準優勝に終わって)甲子園に行けなかったことは知っていたので。お父さんの影響や兄(歩人/現國學院大)がいたのも大きかったですし、ここが強いチームだったことも行きたいと思った理由です。
 
――千葉県で育って、八戸の環境は驚くことも多かったのではないですか?
 
洗平 冬は寒いので帰りたくなりますけど……(笑)、寮生活は楽しいです。スマホを使ってもOKで、そこまでルールが厳しいわけではないのも続けられる理由かなと。とにかく海風が厳しいので、もう少し暖かくてもいいんじゃないかと思っています。
 
――1年夏の青森大会では、いきなり優勝。洗平家にとって悲願の甲子園出場を遂げました。
 
洗平 自分はベンチに入れてもらっただけで、とくに何もしていないので悔しかったです。でも、兄が高校でうまくいかずに苦しんでいたのは知っていたので、甲子園に行けてうれしかったですね。あそこで行けなかったら、去年の夏は行けなかったかもしれないし、一昨年に行けたのは大きかったと感じます。
 
――今春のセンバツは自身3回目の甲子園になります。もう甲子園マウンドにも慣れたのではないですか?
 
洗平 初めての時より雰囲気はわかっているつもりですけど、去年の夏の初戦も緊張しました。1年空くと緊張はするので、今回もそうだと思います。でも、チームで一番経験しているのは自分なので、表には出さないようにしたいです。
 
――冬場はどんなテーマで取り組んできましたか?
 
洗平 まずは体を大きくすること。去年の春は77キロだったんですけど、秋までに75キロに減っていて。今は80キロくらいまで増えました。身長は180センチくらいです。あとはもう一つ決め球として使えるように、チェンジアップを磨いています。ストレートと腕の振りを変えずに投げられているので、いずれ結果が出てくると考えています。
 
――少し気が早いですが、進路はどう考えていますか?
 
洗平 深くは決まっていないんですけど、いずれプロで活躍したいと考えています。高卒で行くのか、大学や社会人から目指すかはわかりません。
 
――センバツでの投球内容で左右されるかもしれませんね。
 
洗平 いえ、プロのためにアピールするのではなく、チームを勝たせるために投げたいと考えています。そうやって投げていれば、自ずと結果が出ると思うので。
(取材・写真:菊地高弘)

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