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【都立城東】甲子園に2度出場した都立の星が再び目指す「東京の頂」(前編)

2019.7.3

変化を恐れず、攻めの野球で挑む

高校時代は甲子園を経験し、大学時代は全国トップレベルの競争を味わった内田監督だが、「城東が甲子園に行くためには?」―という質問には難しい顔をした。

「実は、それが一番答えるのに難しい質問なんです。ただ、一つだけ言えるのは『やるべきことをやらないと勝ちは回ってこない』ということです。自分たちの野球ができない時点で負けです。運よく何回か勝ちは拾えるかもしれませんが、ベスト8より上に行くことは無理ですね。自分たちの野球をすることは大前提であり、それが即ちスタートラインに立つということですから。例えば強豪私学相手に怯んだり、会場の空気に呑まれているようではその時点でマイナスを作ってしまっていることになります。能力で劣っている相手に対してマイナスからのスタートで競っても勝つことは不可能ですよ」。



「自分たちの野球をする=プラスマイナスゼロ」の状態を作り、そこから色々なモノを加えていくことが大切と内田監督は続ける。

「こちらの戦術がハマったり、予想していなかったラッキーボーイが出たり、相手のミスを上手く突けたり……そういったプラスアルファを重ねて勝利をする。そのためには変化を恐れず、何ごとにも挑戦する『攻めの気持ち』が大事です。実際に秋にベスト8になりましたが、春はコロッと負けてしまいました。それは私自身が変化を恐れてしまったからです」。

春の大会の初戦敗退の反省を込めて、内田監督はこう語る。

ベスト8に進む実力があることは昨秋の結果が証明している。自分たちの野球を全うし、更なるプラスアルファを逃がさず掴み取る。経験者である内田監督の言葉だからこそ、誰にも負けない説得力がある。(取材・写真:細川良介)

後編では現状のチーム状況や、取材当日の練習について紹介します。

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