皆さん こんにちは。
ココロとカラダのコンディショニングトレーナー相原雅也です。
前回は、球速120キロからスタートし、145キロが出るようになって、自分を取り巻く世界がどう変わったか?を簡単にお話しさせて頂きましたが、ちょっとだけおさらいをさせて頂きます。
・球速120キロ=大学の軟式野球部になんとか入部できた。
・球速135キロ=軟式日本代表に選ばれ、国際大会出場。
・球速145キロ=四国アイランドリーグトライアウト合格、最多勝、社会人野球からスカウト。
120キロから145キロまで、この間は、約5年間です。
過去の自分は、上のレベルで野球を続ける環境を作る為に自分のスキルを自分自身で上げるしか方法がありませんでした。
草野球で楽しい野球ももちろんいいと思いますし自分も好きですが、自分の経験をお伝えする事で、上を目指し、上を目指せる環境に飛び込んでいけるスキルを欲している選手のヒントになれば、尚嬉しいと思っています。
前回皆さんに、球速を上げるには、最終的に《たった3つのポイント》しかなかった、とお伝えしました。
【球速を上げる3つのポイント】
① 腕の回し方
② 腰の落とし方
③ 回転軸の作り方
今回は「① 腕の回し方」について説明いたします。
皆さんは「肩甲骨 動かして」と言われたことはありませんか?
肩甲骨ってどうやったらちゃんと動くのでしょうか?
私も色々試しましたが、結局、力まないで投げるには、「肩甲骨の面」で腕を回すと、スムーズに上がる事がわかりました。
「肩甲骨の面」での腕の回し方ですが、窓を拭く場面を思い出して見てください。
手はどこにありますか?
肘はどこにありますか?
肩よりも腕が身体の前にありませんか?
そうです。「肩甲骨面 = 腕を身体の前で回す = ニュートラルポジション」。これが、人間本来が持ちえている無理無駄のない動きではないか、と私は考えています。
肩甲骨は背中に対して約45°の角度で付着しています。その45°方向に腕を上げ、そのまま大きく腕を回します。この運動を首の周りに力を入れずに繰り返し、リズム良く行います。
このエクササイズをやるだけで、肩甲骨はばっちり動きだします。
【「肩甲骨の面」で動かすポイント】
① 立位で腕を回す
② 腕を回す軌道が身体の横や後ろにいかないように前方45度で回す
③腕を身体の前で回しながら、前にきた時に両肘をつける
腕振りは、『身体の中で回す』というのが、ポイントです。
普段、私は、コンディショニングトレーナーとして、全国のクリニックやプロ野球、社会人野球などの現場にお伺いしていますが、肩甲骨面の腕の使い方をマスターした選手は、劇的に効果でています。