選手が力を発揮するためのサポート
東海大相模の監督として初めて迎える夏の神奈川大会。「勝たなければいけない、負けてはいけないという重圧はありますか？」と尋ねると、冷静な口ぶりでこう答えた。
「もちろんです。ただ、『負けてはいけない』と思っていたら勝負にはならないので、『勝つためにはどうしたらいいか』と前向きな気持ちでやっていきたい。自分自身が怖じけることなく、選手とともに戦っていきたいと思っています」
取材中、原監督は、「選手が持っている力を発揮させてあげたい」と何度も言葉にした。
「組織を作っていくうえで、マネージメントのやり方は大きく２通りあると考えています。監督自身が先頭に立ってキャプテンのように引っ張っていくか。あるいは、後ろに回って、ひとりひとりが力を発揮できるようなサポートをしていくか。私は、後ろからサポートするやり方を取っています。相模の選手は、自分たちで前向きに頑張ることはできますから、そこに対して少し足りないところを補っていければと思っています」
東海大相模の最大の強みである、攻撃的な野球を見せられたとき、おのずと甲子園は近付いてくるはずだ。（取材・文：大利実／写真：編集部）
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