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【星稜】U18で受けた刺激、奥川恭伸「まだまだやるべきことはある」

2018.10.5

刺激を受けた吉田輝星とのキャッチボール

U18で最も刺激を受けた投手が吉田輝星(金足農)だった。「キャッチボールからボールの質が違う。体の回転軸がしっかりしていて、ボールにちゃんと回転がかかっているんです。自分が投げている映像を見たら、自分は回転軸がずれていてシュート回転してしまっているので、まだまだやるべきことはあるなと」。

宮崎で同部屋だった根尾昂(大阪桐蔭)からは勝つための投球術を学んだ。「詳しいことはここでは言えません」と笑うが、フォームだけでなく、自身のメンタルや心構え…。様々な課題を突きつけられている今は、順調に歩んできた高校野球の中で“正念場”と言える位置に立っている。

「自分の主張ができて分析力もある。頭の回転が早い」というのは林和成監督の奥川評だ。「このままだと自分が北信越(大会)で勝たせることはできないと思う。それどころか自分のせいで負けてしまうかもしれないです」と終始ネガティブな言葉を並べる奥川だが、もがき苦しんだその先に、どんな姿が待っているのか。ここまで思った通りの道を歩んで来られているのだから、それを自信にすればいい。誰もが認めるエースになりたい。その高いハードルは、奥川を一層“真のエース”にしてくれるのかもしれない。(取材、写真:沢井史)

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