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【中学軟式】常に自己記録更新を意識させ、小さな成果を積み上げていく 〜八千代松陰中・前島監督〜(4)

2014.9.20


全国クラスの強豪校は年間140試合を経験。紅白戦でいかに試合経験値を高められるかが大切

 グラウンドを他部と共用していることもあり、ゲージを何カ所も設置してのフリーバッティングは行わない。バッティング練習の中心は、正面から投げたウレタンボールを打つことと、1カ所でのシートバッティングのみ。

 「実戦の打席でしかわからないことがたくさんあると思っています。バッターだけでなく、バッテリーの練習にも野手の練習にもなるので、なるべく打席数を増やすようにしています」

 八千代松陰中は土曜日が授業のため、練習試合がなかなか組むことができない。年間の試合数はおよそ80〜90。全国クラスの強豪校は140近い試合数をこなしている学校もある。「ウチは絶対的な打席数が不足している」と考えている。

 「規定打席3.1で考えた場合、80試合であれば248打席。プロ野球は144試合×3.1 =446打席になりますよね。中学生は圧倒的に年間の打席数が不足しているのです」

 それを補うため、年間で30試合近い紅白戦を組んでいる。「100打席立つことができれば、安定した結果を出せる選手が多い」とのこと。紅白戦だけで100打席、は一つの目安となっている。



<監督プロフィール>

前島薫(まえじまかおる)・・・1983年生まれ、宮城県仙台市出身。仙台の公立中学校に2年間勤めた後、八千代松陰中へ。2014年春、第5回全日本少年軟式野球大会初出場を遂げる。今年で監督4年目を迎える。



<学校プロフィール>

中高一貫の私立。中高合わせて総勢3000人を超えるマンモス校で人気も高い。現役で東大合格者が出る進学校である。

野球部部員数(2014年7月時点)

3年生=16名、2年生=15名、1年生=14名



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