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【桐光学園】林晃成|「絶対にチームメイトを甲子園に連れていく」

2026.7.16

桐光学園高のエースであり、キャプテンも務める林晃成投手。191センチ86キロの体格から最速151キロのストレートを投げ込み、ドラフト候補としても注目を集めている。2012年夏以来の甲子園へ。最後の夏にかける意気込みを語ってもらった。


母親特製のサラダチキンで体重減を防ぐ

--春の県大会ではベスト4入り。準決勝の横浜戦では先発して4回途中4安打5四球5失点で交代と、悔しい気持ちがあったと思います。春以降は、どんなテーマで取り組んできましたか。

林 メンタルの弱さというか、自分から崩れる場面が多かったので、その部分を詰めてきました。フォアボールや失点のあとに、気持ちを切り替えられずに動揺してしまうところがあるので、心の状態を一定に保つ。良いピッチングをしたときも、悪い自分が出たときも、常に冷静にいることを心がけています。

--実戦での手応えはいかがですか。

林 フォアボールが少なくなって、良い結果につながっていると思います。

--今の最速は。

林 春と同じで151キロです。

--「夏の大会で最速を更新したい」など、スピードへのこだわりはどこまで持っていますか。

林 夏の目標は155キロです。チームを甲子園に連れていくために、全力投球をしたら、最速が出ると思っています。

――横浜高の織田翔希投手が最速154キロですが、春の準決勝で投げ合ってみて感じたことはありますか。

林 自分とはまったく違う投球をしていました。序盤で交代した自分に対して、織田は180球近く投げてもスピードが落ちない。差を感じましたし、本当に悔しかったです。

--春以降の身体的な変化はいかがでしょうか。

林 今は191センチ86キロですけど、春の大会中に体重が2キロほど落ちてしまいました。夏に体重が落ちないように、頑張っているところです。

--心がけているのはどんなことですか。

林 補食でたんぱく質を多く摂るようにしていて、母親に作ってもらったサラダチキンをよく食べています。週末の練習試合のときなどに、冷凍した状態で持ってきてくれます(*寮生活)。美味しいです!


「チームファースト」で甲子園に導く


--エースであり、キャプテンとしてもチームを引っ張る立場です。キャプテンに指名されることは予想していましたか。

林 いえ、なかったです。

--「オレなの?」という感じですか。

林 そう思いました。天野(喜英)先生から言われる前に、トレーナーの吉田(干城)さんに食事に連れて行ってもらったことがあって、「お前をキャプテンに指名する考えがあるけど、どう思う?」と聞かれました。引っ張っていく自信が本当になかったので、最初は「不安です。やりたくないです」って。そのときに、吉田トレーナーから、「お前がやればチームがガラッと変わるかもしれない。投手でキャプテンという、新しい桐光になれるかもしれない」と言ってもらって、考えるようになりました。

--実際、キャプテンになって、一番成長したのはどんなところでしょうか。

林「チームファースト」で動けるようになったことだと思います。キャプテンになった当初は、自分の結果を求め過ぎていました。「いいピッチングをしたい」という気持ちも大切ですけど、それ以上に「チームを甲子園に連れていく」と強く思うようになりました。

--現在の神奈川は横浜が県内32連勝中で、3季連続で甲子園に出場しています。どこまで意識していますか。

林 決勝で横浜と戦って、横浜を絶対に倒して、甲子園に行きたい。最後のマウンドに立っていることを想像しながら、練習しています。

――今、甲子園はどんな存在ですか。

林 夢ではなく、目標だと思っています。

--テレビなどで見て、覚えている甲子園の記憶はありますか。
 
林 金足農の吉田輝星投手(オリックス)が活躍していたときの甲子園です。

――2018年ですね。

林 あのときの甲子園は本当に面白くて、テレビで見たくて、塾もちょっとさぼっちゃいました(笑)。

--覚えている試合はありますか。

林 金足農が近江戦で決めたサヨナラ2ランスクイズと、あとは横浜戦での逆転3ランです。両親が秋田の出身で、父は秋田商で野球をしていて、祖父は野球部ではないんですけど金足農のOBです。自分が高校に入るまでは、毎年秋田に帰省していたこともあって、金足農を応援していました。潟上市という、のどかなところです。

--夏の大会の先にはドラフト会議があります。「プロ志望」を公言していますが、その気持ちは変わっていませんか。

林 高卒プロ志望です。もともと、大学進学を考えて桐光学園を選んだんですけど。2年生の冬に入る前に、吉田トレーナーから「プロを目指してやってみないか」と言われてからスイッチが入って、本気でトレーニングに取り組んだことで、ストレートの最速が151キロまで出るようになりました。

--夏に最速を更新し、甲子園に出場すれば、成長をアピールすることができますね。どんな夏にしたいですか。

林「絶対にチームメイトを甲子園に連れていく」という気持ちで、最高の夏にしたいです。

(取材:大利実/写真:編集部)

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